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安置とは?ご遺体安置の意味と安置場所の選択肢について

安置とは?ご遺体安置の意味と安置場所の選択肢について
  • 2023年02月08日

身内の死というものは、ある日突然やってくるものです。
そして、亡くなった後には、「ご遺体の搬送手配」や「葬儀社決め」や「安置場所決め」など、すぐに決断しなければいけないことが次から次へと押し寄せてきてしまいます。
特に病院からのご遺体移動は、時間帯に関係なく、亡くなってから決められた時間内にすぐに行う必要がありますので、事前の知識はとても大切です。

選択した安置先によっては、葬儀まで故人に会えないこともあります。
悔いが残らないようにするために、当記事を参考にして頂き、ぜひ、納得のいく方法を選んでください。

記事の監修

人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。

ご遺体安置とは?

安置とは?臨終から納棺までご遺体をどこに移すか

息を引き取られてから納棺するまでの間、決めた場所にご遺体を置いておくことを「安置する」と言います。

死亡判定を受けてから、ご遺体をご自宅もしくは安置施設に移しますが、病院の霊安室や警察署の霊安室では長い時間ご遺体を安置しておくことができません。
そのためご遺体の安置場所と搬送方法は、葬儀の詳細を決めるより前に決めなければなりません。

安置場所は自由に決めていい?

安置する場所や安置する方法によって手順や金額、残された遺族が準備することが変わってきますので、ご遺体の安置に関しても葬儀と同様、内容を確認して決めましょう。

ご遺体を安置する場所と手段

ご遺体の安置場所について

ご遺体を安置する場所は大きく分けて、3つあります。

  1. ご自宅
  2. 斎場・葬儀社の安置所(安置室・霊安室)
  3. 民間業者の安置所(安置室・霊安室)

1から3の安置場所によってメリット・デメリットがあります。次の章で詳しく説明します。

ご遺体の搬送方法について

ご遺体の搬送方法に関しても大きく分けて、3つあります。

  • 寝台車
  • 飛行機
  • 船舶

一般的にいずれの場合も葬儀社に搬送および搬送の手続きを行ってもらいます。費用に関しては距離、棺桶の大きさや総重量によって変わってきます。
葬儀社によっては「近距離」の場合、お葬式までを含めた一式として費用が一律のプランもあります。
ドライアイスといった必要な付帯品も葬儀社が用意してくれますのでご遺族に煩雑な手間が必要ありません。

葬儀をどこに頼むかすぐに決められない場合は、葬儀社に「搬送までを依頼する」こともできます。
もし急なご不幸で葬儀社が決まっておらずお急ぎの場合は、当サイトでもお電話でご相談可能です。
ご状況に合わせてご提案できますのでお気軽にご連絡ください。

上記以外の手段として、ご自分でご遺体の移送を希望される場合は、注意する点がありますので詳しくは下記の記事を参照してください。

ご遺体の損傷等を考慮し、無理せず葬儀社に相談されることをお勧めします。

ご遺体の安置・搬送にかかる費用

ご遺体の安置・搬送にかかる費用に関して説明します。

またご遺体の安置場所毎のメリット・デメリットをご紹介します。それぞれを比較して、亡くなられた方の希望やご遺族の希望に合った方法を選んで頂けると幸いです。

ご自宅に安置する場合

ひと昔前は自宅に安置するのが一般的でした。ご自宅での安置を決められた場合は、仏壇のあるお部屋が最適とされていますが、もし、仏壇が無い場合は、冷房が効くお部屋に安置しましょう。

また近年は住宅事情の関係でご自宅での安置が厳しい場合もあります。
特に、高層マンションやエレベーター設備が整っていないマンションやアパートの場合、搬入が難しい場合がありますので、事前に管理会社などへ確認をしておくことをお勧めします。
安置にはご遺体の腐敗を防ぐためにドライアイスで冷やしますが、室温もできるだけ涼しくなるように、エアコンのある部屋にすると良いでしょう。

ご自宅での安置にかかる費用

ご遺体安置が自宅だと、施設利用料や付き添い費用が発生しませんが、ドライアイスや枕飾りと呼ばれる様々なお供え物の用意をする必要があります。
ドライアイス費用は目安として一日10,000円~20,000円前後の費用がかかります。
枕飾りについては下の章で詳しくご紹介しますが、葬儀社に相談して用意してもらうことができ、1万円~3万円ほどかかります。

ご自宅への搬送費用

一般的な遺体搬送業者の相場として、おおよそですが10Kmで20,000円前後になり、距離が増えると料金も上がります。
例えば中距離の東京―栃木(約3時間)で10万円程度です。

葬儀社によってはプラン料金に遺体搬送費用が含まれる

葬儀社によっては、搬送や安置に必要なもの一式が含まれた定額のプランが用意されています。
当サイトでもご案内しているプランでも、50Km遺体搬送の基本料金はセットになっており、ご好評をいただいております。

自宅に安置するメリット

自宅でご遺体を安置する一番のメリットは、ご家族や弔問に訪れた方が寄り添って時間を過ごせることです。
仏式では線香やろうそくの火をたやさないようにしながら、故人を見守ります。
また病院や老人ホームなどの施設で息を引き取った場合、故人を一度、自宅に戻してあげたいと希望することもあります。
そうした生前の個人の希望や遺族の想いが強い場合には自宅安置が選ばれるでしょう。

通夜までの間の簡易的な祭壇の位置付けの「枕飾り」はしまうときに僧侶が読経を行います。
この「枕経・枕勤め(まくらきょう、まくらづとめ)」によって故人が成仏するという教えもあるため、ご自宅でしっかりと行えることもメリットといえるでしょう。
費用に関しては、枕飾りや付き添いも含めた一式の定額プランを用意している葬儀社もあります。

自宅に安置するデメリット

ご自宅がアパートやマンションなどの集合住宅の場合、搬入経路の確保が大変な場合があります。
マンションの規約で制限がない限り、法律的にご遺体安置は問題ありませんが管理人(管理会社)や大家さん等には事前に報告しましょう。

そしてご遺体の安置には作法があり、慣れない方には大変です。
一般的には「北枕」にし、掛け布団の上下を逆になるようにし枕を用意せずに顔に白布をかけます。
故人の手は胸元で組ませ、数珠を手にかけ宗派によっては胸のあたりに刃物を守り刀としておきます。
ドライアイスも入れます。 また枕飾りと呼ばれる様々な供え物や弔問客用の座布団なども用意します。

こうしたことを準備し、ご遺体を管理するのは大変です。 なるべくなら葬儀社に依頼すると良いでしょう。
さらに弔問の方々をお迎えしますので、ご遺体を安置しているお部屋以外も整えておく必要があります。
場合によっては病院からご自宅、ご自宅から葬儀場、葬儀場から火葬場と搬送回数が増えるため、他の選択技よりも搬送費用がかかることもあります。
葬儀社によっては、全て込みの一式で定額プランがありますので検討しても良いでしょう。

斎場・葬儀社で安置の場合

近年、斎場や葬儀社の安置所での安置も一般的になってきました。
これはご自宅の安置が難しいという最近の住宅事情などによるところもありますが、安置の準備やご遺体の管理を全て斎場や葬儀社にお任せできる安心とご遺族の負担軽減にメリットを感じてのことです。

昔は周囲の方々がお手伝いするといったコミュニティの力がありましたが、今では核家族化が進み、近所づきあいが乏しくなってきているという時代の流れがあります。
また最近ではご自宅での安置と同じように、ゆっくりと時間を過ごせるよう、宿泊型の安置所も増えてきています。

斎場・葬儀社に安置する場合の費用

安置施設利用料として一日5,000円~30,000円前後、公営の場合は自治体によりますが、施設使用料が一日目無料や、二日目以降も2,000円~3,000円前後だったりと安くすむことがあるようです。ただしドライアイス費用として一日10,000円~20,000円前後かかります。
また付き添い安置を選択する場合も別途費用がかかることがあります。
葬儀社によってはご遺体搬送、安置、枕飾りなどから通夜、葬儀まで一式の定額プランがあります。

斎場・葬儀社への搬送費用

ご自宅での安置と同様です。既述をご参照ください。

斎場・葬儀社で安置のメリット

安置の準備やご遺体の管理を斎場や葬儀社にをお任せできることがメリットです。
ご自宅にスペースをとることが難しい方や搬入経路の確保が難しい方も安心です。
またご遺族が高齢の方でご自宅での弔問の用意などが難しい場合にも、斎場・葬儀社でも面会ができる点も選ばれる理由になります。
そして葬儀・告別式まで行えるため、ご遺体搬送の回数が少なくてすみますし、宗教を問わずに利用できる点もメリットです。

斎場・葬儀社で安置のデメリット

斎場・葬儀社で安置のデメリットは面会や弔問の時間が決められていることが多いことがあげられます。
また安置した日数分や線香を絶やさないための付き添いを依頼した場合には、その分の費用がかかります。
一般的には亡くなった当日に納棺、翌日に通夜、3日目に葬儀・告別式といった日程ですが、この場合には全ての費用が含まれて定額のプランを利用することもおすすめです。
ご遺族が自宅へ喪服を取りに行くなど、遺族がご自宅との移動がかかることもデメリットに感じるかもしれません。

安置施設の場合

遺体安置や面会だけを考えた安置専用の施設が増えつつあります。
遺体ホテルと称されることもあります。
ご遺体を自宅で安置することが難しくなった住宅事情や火葬場の不足により遺体を待機する必要性、また葬祭場などのように面会に制限がない(少ない)といったことに対応した新しい業態です。
直葬(火葬式)や家族葬までも対応している事業者もあります。
必ず事前に安置できる日数を確認しておきましょう。

ご遺体安置施設に安置する場合の費用

各事業者で異なるものですが、1日10,000円前後となるようです。事前に事業者に確認しましょう。

(ご遺体安置施設に安置する場合の費用

ご自宅、斎場・葬儀社の安置所同様です。既述を参考にしてください。

安置施設のメリット

ご遺体専用の安置施設では、家族や親族などが故人との静かな時間を自由に持てることがメリットです。
(一部、面会時間に制限がある事業者もあります。)
マンションなどで自宅安置ができない方や火葬場の都合で待機せざるをえない場合などでの利用もあります。
他にも葬儀を執り行う場所が遠方のために一時的に安置したい、宗教で決まっている場所に移すまでの間だけ安置したいという方にとっても便利な施設となります。

安置施設のデメリット

搬送を含めた費用は必ずしも安くなるとはいいきれない場合があります。
遺体を安置する施設が自宅から遠い場所にある場合、家族の移動に時間がかかります。
火葬施設を持たない事業者の場合、火葬や葬儀を行うため別途、葬儀社を手配する必要があります。
(一部、葬儀手配を行う事業者もあります)

【合わせて読みたい】
長距離ご遺体搬送の流れと費用は?遠方(県外)や海外で死亡の場合

ご遺体を安置する期間

ご遺体を安置する期間は、一般的に2日〜3日程度とされています。
ただし日本の場合は法律でご遺体は火葬することが義務付けられているため、火葬場の休日や予約状況により安置期間が何日もかかるなど長くなることもあります。
基本的に火葬場のお休みは友引と元日です。
民間の火葬場の場合、お正月の三が日をお休みとしているところもあります。
なお、日本の場合は法律で24時間以内の火葬は禁止されていますので、必ず1日以上安置することになります。
これは、仮死状態が見落とされたということが前例としてあるためです。

宗教によるご遺体安置の仕方の違い

ご遺体の安置の仕方は、宗教や宗派、地域によって異なります。 こちらでは、仏式、キリスト式、神式の安置の仕方について説明します。
ご遺体の安置は、故人の宗教・宗派に合わせて行って差し上げることが、故人に対しての最大の敬意となりますので、ぜひ参考にしてください。

仏式の遺体安置

ご遺体は北枕(もしくは西枕)にします。
枕は必要ありません。
薄い式布団に新しいシーツをかけ、薄い掛け布団をかけます。掛け布団の上下は逆にします。
(自宅では場所の都合上、ベッドに安置することもあります。)
腐敗を防ぐためのドライアイスは葬儀社が用意してくださいます。
お顔に白い布を掛け、胸元で合掌をさせて数珠を持たせましょう。
布団の上に魔除けとして、守り刀(刃物)を置くことがあります。
ご遺体の枕元に「枕飾り」として、白木の小台(または白い布をかけた小机)の上に、香炉、燭台(ろうそく)、鈴、お花立、お水、一膳飯(枕飯)やお団子(枕団子)をお供えしましょう。

尚、枕団子は地域によって個数の違いがあるため、不安な場合は葬儀担当者に確認すると教えてもらえます。

ろうそくとお線香の火は絶やさないようにします。 なおお供え物に関しては、宗派や地域によっても異なりますので、僧侶ややご親族、地域の方に確認すると良いでしょう。

キリスト式の遺体安置

枕の向きに決まりはありませんが、一般的に北枕にします。
神父(プロテスタントでは牧師)の到着を待って祈りのあとに安置します。
また枕飾りの習慣もありませんが、テーブルの上に白い布を掛け、その上に十字架や燭台や聖書、生花などを置きます。キリスト式の場合、お花は必ず生花となりますので気をつけましょう。
ろうそくの火を絶やさず見守ります。

神式の遺体安置

安置方法に関しては、ほぼ仏式と同じですが、仏式が北枕か西枕なのに対して、神式は西枕か東枕になります。
またお顔に白い布を掛け、胸元で合掌させますが、仏式と違い数珠は持たせません。
枕飾りに関しては、白木の小台をに灯明(ろうそく)2本、榊(さかき)、お神酒、お水、お塩、洗米をお供えします。

安置における注意点

ご遺体を安置する際に、特に注意することがあります。
ご遺体にダメージを与えないために、必ずドライアイスで冷やして、葬儀まで状態を保つしましょう。
ご遺体用のドライアイスは、一般的なドライアイスとサイズが大きく異なりますので、葬儀社に準備して頂きましょう。
また必ず冷房設備が整ったお部屋に安置しましょう。
これはご遺体の腐敗を防ぐために最も大切なことになります。

通夜前の面会(弔問)のマナー

基本的には通夜・葬儀に参列すべきですが、都合で通夜・葬儀に参列できないときにお通夜前に面会し、焼香できます。
必ず訪問の前にご遺族に連絡します。
ご自宅以外の場合は面会時間に制限があることにも注意しましょう。
ご遺体の安置場所はどこであってもマナーは同じです。

面会時の服装

故人への面会のときは喪服ではなく地味な(紺、茶、グレーなど)平服、普段着でアクセサリーはつけず、訪れましょう。
ビジネススーツでも構いません。 女性はお化粧も薄くします。
喪服は通夜・告別式での服装ですので止めましょう。結婚指輪は許容されます。

また香典は持参しません。
面会時に香典を持参するのは、死を予想していたようでマナー違反とされます かわりに花や故人が生前好きだった物のお供え物は持参してもかまいません。

面会のマナー

基本的にはお悔やみを述べ、お供え物があればご遺族に渡してそのまま失礼しますが、ご遺族に勧められたり、尋ねられたりしたら上がってご焼香させていただきます。

(故人と対面の手順)

  1. 故人の枕元で正座、両手をついて一礼。
  2. 遺族の方がお顔の白布を外したら、故人に一礼し合掌します。
  3. 少し下がり遺族に一礼します。

ご遺族には細かく死因などは尋ねず、短く弔意を伝えたら長居をせずにおいとましましょう。
親族でない場合はお手伝いを申し出ません。

【合わせて読みたい】
弔問とは?弔問の意味や服装、香典など弔問客のマナー
弔問の服装は訪問のタイミングで違う!香典やお供え物のマナー
お葬式に参列できなかった!後日の弔問マナーは?服装や香典は?

まとめ

ご遺体の安置場所や注意点、マナーに関して説明しました。
通夜や葬儀に関しては、年齢を重ねることで参列の機会が増え、執り行う儀式に関しても想像がつくかと思いますが、ご遺体の安置に関しては、近親者を亡くして当事者にならない限り行う機会がありません。
そのため、耳に入ってくる情報が少なく、戸惑うことも多くものです。この記事が参考になれば幸いです。

監修者のコメント

近年、セレモニーは縮小化の兆しがありますが、火葬までの「安置」を大切に考える人は増えています。特にコロナ禍では病院や介護施設での面会が制限されていましたがから、お別れの時間を十分に持つ「安置」の重要性が叫ばれました。ここにはありませんでしたが、寺院で安置を受け入れているところもあります。

安置に関するよくある質問

安置とは?
息を引き取られてから納棺するまでの間、決めた場所にご遺体を置いておくことを「安置する」と言います。
自宅への搬送費用の目安を教えてください。
一般的な遺体搬送業者の相場として、おおよそですが10Kmで20,000円前後になり、距離が増えると料金も上がります。
自宅に安置するメリットはなんですか?
自宅でご遺体を安置する一番のメリットは、ご家族や弔問に訪れた方が寄り添って時間を過ごせることです。
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