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檀家制度とメリット・デメリット、費用、入檀・離檀について

「檀家制度」という言葉自体を聞いたことが無い世代が、大変多くなってきていますが、言葉は知っていても、どういう制度なのか、明確には解らないという方も少なくありません。本記事では、檀家制度の内容、檀家となることのメリットやデメリット、入檀の方法や費用に関して、解りやすく紹介します。

檀家制度とは

檀家制度とは、江戸時代の寺請制度がその始まりと言われている制度で、家単位で特定のお寺に所属し、葬祭や供養などの仏事一式を任せる代わりに、お布施としてそのお寺の経済支援を行うことを言います。特定のお寺を決めることにより、お墓をそのお寺に置くことになります。

ご自分の家が檀家であるかどうか分からない場合は、お墓がお寺が管理しているところにあるのか、霊園にあるのかでわかります。お墓が、お寺が管理する場所にある場合は、檀家となります。

檀家になるメリット・デメリット

実際に、檀家というものがどのような仕組みになっていて、金銭などの負担がどのくらいになるのか、檀家になった場合に受けるメリット、デメリットについて紹介します。

メリット

檀家になる最大のメリットは、

  • 手厚い供養を受けることができる
  • お彼岸やお盆などの、お寺さんが忙しい繁忙期でも優先して法事・法要の対応依頼をしてもらえる
  • 葬儀や法事など、仏事に関して相談することができる

といった3点になります。
また、突然の身内の不幸の際にも、慌ててお寺さんや葬儀社を探すことなく、葬儀に関する執り行いを全てお任せすることができるのも大きなメリットです。

デメリット

逆に、檀家になる場合のデメリットとしては、入檀する際に必要な入檀料やお布施、寄付など、出費が発生するということです。これは、檀家の役目として、お寺を経済的に支える必要があるためです。
詳細は、「檀家としてかかる費用・寄付」をご覧ください。

また、お寺のルールに従う必要があります。自分の好きにしたいと思っても自由にできないことがあります。例えば、戒名(かいみょう)は、好きな名前を付けたいと思っても、戒名を付けることができるのは、お寺の僧侶とルールとして決まっていますので、自分で勝手に付けることはできません。
ちなみに、戒名を付けて頂く場合も費用が発生します。

入壇の方法

入檀するということは、決めたお寺にお墓を持つということになります。その手続きとして、檀家契約書、墓地契約書をとりかわし、入檀料を支払います。入檀料の相場は、10万〜30万円と言われています。また、お位牌を安置するための位牌堂の費用も必要となります。相場は10万円程度と言われています。

檀家としてかかる費用・寄付

檀家は、お寺を経済的に支援することとなりますので、仏事に関わる費用や寄付が発生します。お寺によって異なりますが、一般的に発生する費用について説明します。

入檀料

檀家になる為に必要な初期費用となります。いわゆる、学校に入学する際に支払う、入学金のようなものです。お寺さんによって金額が異なりますが、10〜30万円が相場と言われています。

護持会費・維持費

お墓の清掃や管理、お寺の運営の為に檀家が負担する費用です。相場は年間5千円〜2万円程度となります。月額にすると500円〜1,500円程度となります。

寺院行事・法要のお布施

お寺の行事や法要の際に支払う費用をお布施と言います。年間5前後開催される彼岸会、盂蘭盆会(うらぼんかい)、施餓鬼会(せがきかい)、十夜法要などの行事、お寺が開催する合同の法要への参加費をお布施としてお寺に渡します。
また、お寺によっては、お車代をお渡しする場合もあります。

お寺や住居の改築・修繕費の負担

お寺や僧侶の住居の改築や修繕を行う際に、求められるのが「寄付」となります。寄付ですので、絶対に支払わなければならないものではありませんが、檀家として、お寺との関係を保つために、寄付に応じるケースが多いのが実情です。
また、この寄付の場合「1口1万円 2口以上」などど、初めから最低金額が設定されていることもあります。

葬儀・法要等のお布施

葬儀や法要、月命日の読経や戒名・法名を授かる際に必要となるのが「お布施」です。決まった金額はありませんが、お布施の目安としては以下の金額となります。

  • 通夜、葬儀の読経や供養:15〜50万円
  • 1周忌や3周忌などの法要:3〜10万円
  • 月命日などの読経:5千円〜1万円
  • 戒名・改名:1万円〜∞ (※位によって金額が異なり、上限はありません。100万円を超える戒名もあります)

また、お寺によっては、お膳料やお車代なども必要になる場合があります。

離壇の方法

檀家をやめることを「離檀(りだん)」と言います。引越しやお墓を他に移すなどがきっかけになることが多いようです。離檀はお寺の決めたルールに従って、手続きをすることとなります。また、離檀する際、「離檀料」が必要となる場合があります。
以下に、一般的な離檀の手続きについて説明しますので、参考にしてください。

離檀の申し出

離檀する旨をお寺さんに申し出るのですが、口頭で伝えるだけで良い場合と文書で離檀届けを提出する必要がある場合があります。これは、お寺さんの決まりごととなりますので、お寺さんもしくは入檀した際にとりかわした契約書を確認しましょう。

離檀料の支払い

離檀する際にお布施として「離檀料」を請求される場合があります。入檀した際にとりかわした檀家契約書に記載されていることもありますので、確認をしてみましょう。
また、先祖代々出会ったり、親や祖父母の代から続いているお寺を離檀をする場合、入檀契約者と離檀申し出人が異なることになりますが、一般的に、高額な離檀料の支払いを要求されるなど、悪筆でない限り、これまでお世話をして頂いたお礼料として、支払うようです。

離檀料に関しては、百万単位の高額な金額を請求されるケースもあり、裁判に持ち込まれることがあります。
しかし、弁護士費用は裁判に要する時間を考慮し、支払いに応じるケースが多くあります。

お墓の移設(改葬)

檀家でなくなることにより、お寺からご遺骨を引き取り、他に移す必要があります。これを一般的に「改葬」と言います。お墓を撤去し、更地にしてお寺にお返しすることになります。この際に発生する代金は離檀料には含まれていませんので、注意が必要です。
また、忘れてはいけないこととして、役所に「改葬許可申請」を提出する必要があります。
改葬の際にかかる費用は、主に以下となります。

  • 既存のお墓の撤去費用
  • 移転先の墓地使用料金
  • 移転先の墓地工事費
  • 改葬許可申請費用
  • お布施
  • ご遺骨の取り出し・納骨料
  • 事務手数料(改葬許可申請書、受入証明書、埋葬証明書)

檀家として、お寺を経済的に支えるために必要な費用は決して安い金額ではありませんが、受けられる恩恵もありますので、自分の人生設計の一つとして、検討材料にしてください。

よくある疑問・質問

檀家についてよくある疑問・質問をまとめてみました。

Q1.檀家ではありませんが、お寺にお墓を建てることはできますか?

寺の敷地内にお墓を建てられるのは、檀家さんのみとなっております。現在、檀家さんでなくても、これから檀家さんになる場合には、建てることができます。

Q2.お寺のお墓に愛犬も一緒に入れますか?

残念ながら、人とペットが一緒に引き受けてくれるお寺はありません。公営もしくは民営の霊園の場合、引き受けてくれる場合もあるようです。

Q3.檀家ですが、戒名を自分でつけたいのですが、可能ですか?

戒名は僧侶がつけるものですので、ご自分でつけることはできません。

Q4.檀家を止めて、永代供養にしたいのですが、可能ですか?

檀家であるお寺に永代供養のシステムがあれば可能ですが、無い場合は、永代供養はできません。

Q5.檀家ですが、お墓ではなく、納骨堂に遺骨を入れたいのですが、可能ですか?

檀家であるお寺に納骨堂がある場合は可能です。

Q6.檀家ですが、遠方に住んでいます。法事に来て頂くことは可能ですか。

一般的には、近くのお寺にお願いするように言われます。しかし、お車代含め、来て頂く際に発生する費用を負担する場合は、菩提寺との相談となります。

Q7.僧侶との折り合いが悪く離檀を考えています。僧侶との折り合いが悪いという理由だけで離檀しても大丈夫でしょうか。

檀家とお寺のお付き合いは長く続くものとなります、僧侶との折り合いが悪く、他のお寺に移りたい場合、離檀しても問題ありません。

まとめ

今回は、檀家について紹介させていただきました。檀家制度そのものが崩壊してきてい昨今ですが、檀家制度がどういうもので、どのようなメリット・デメリットがあるのかを知ることで、自分のスタイルに合った、お墓の持ち方や供養の方法を選ぶことができます。ぜひ、参考にされてみてください。

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