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家族で看取る「エンゼルケア」の目的と手順とは?

家族で看取る「エンゼルケア」の目的と手順とは?
  • 2022年04月04日

エンゼルケアという言葉をご存知でしょうか。亡くなられた方への最後のケアを「エンゼルケア」と呼びます。エンゼルケアは病院スタッフや業者が行うことが一般的でしたが、遺族が行うことができるケアもあるのです。

記事の監修

終活ガイドという資格を通じて終活の専門家を育成すると同時に終活ガイドの皆さんが活動する基盤づくりを全国展開中。

エンゼルケアとは

エンゼルケアとは、お亡くなりになられた方の死後処置や死化粧などのケアのことを総称した呼び名です。医師により死亡が確認された後、死後硬直が起こる2~3時間までにケアを行うのが一般的です。亡くなられた方が旅立たれるための準備をご遺族が整える「湯灌(ゆかん)」という日本に古くからある儀式でもあります。

エンゼルケアの目的

看取る

エンゼルケアを行う目的は、元気だった頃の姿に近づけることで、故人のパーソナリティーを保ったり、死後に起こる見た目の変化を目立たないようにしたりすることです。また、体液や排泄物による汚染や、病原微生物の飛散を防ぎ、ご家族や親しい方への感染を予防するという目的もあります。

家族がエンゼルケアで準備するもの

病院で亡くなられた場合は、病院でエンゼルケアのセットが用意されている場合もあります。

内容は病院にもよりますが、ガウン、マスク、手袋、清拭用具(タオル2・3本、微温湯、バケツまたは微温湯で絞ったタオル2・3本)、美容用具(くし、ヘアブラシ、爪切り、電気髭剃り等)、歯ブラシ、口腔ケア用のスポンジやガーゼ、脱脂綿、青梅綿、綿棒、ピンセット(または割りばし)、絆創膏、膿盆、便器、紙おむつ、白い布(30cm四方)などです。

ご遺族が準備するのは、亡くなられた方の着衣や、ヘアピース(かつら)、髪飾りなどです。亡くなられた方のお好きだった化粧品やアクセサリーがある場合は、それを準備しましょう。

エンゼルケアの手順と方法

エンゼルケアの一般的な手順と方法について紹介していきます。

医療従事者による処置

エンゼルケアを行う前に、これまでついていた医療器材を病院のスタッフが外します。傷などがある場合も病院のスタッフが処置をします。

胃内容物及び排泄物を排出、口腔ケア、眼内ケア、開口への対応まで病院のスタッフにやってもらいます。以前は耳や鼻の孔などに綿を詰めていましたが、最近は行わない場合もあるようです。

全身清拭

温タオルまたは、お湯とタオルを用意し、全身を拭きます。これを清拭(せいしき)と呼びます。これは病院のスタッフが行う場合もありますが、遺族が行うこともできる場合がありますので、自分の手で行いたい場合は病院のスタッフや業者に相談してみましょう。

皮膚表面を傷つけないよう気を付けて行い、清拭を行ったあとは乾燥を予防するために、保湿ローションなどでケアします。

同時に、シャンプー・リンス等を使用して洗髪を行います。

男性の場合はヒゲを剃ります。温かいタオルで顔をあたため、シェービングフォームや石鹸の泡をヒゲの周辺に塗布します。電気カミソリを使用し、剃ったあとは温かいタオルで拭き取ります。髭剃り後の保湿は忘れずに行ってください。皮膚の表面を傷つけないように十分注意して行いましょう。

着衣の装着

宗教によって旅支度が異なる場合もあるので、お寺や親戚の方に相談してみましょう。

特に宗教による指定がない場合などは、故人が好きだった服や、遺族が故人に着せたいと思う服でかまいません。洋服やドレスでも対応してもらえますが、死後硬直が始まると着替えるのが困難になるため、余裕をもって準備できるものにしましょう。

一般的には白装束に着替えます。下着はオムツを使用します。

容姿を整える(エンゼルメイク)

業者や病院スタッフが行うケースもありますが、希望すれば遺族が行うことができる場合もあります。業者や病院スタッフに相談してみましょう。かつらやヘアピースなどを使用したい場合は、あらかじめ用意しておきましょう。髪飾りなどのアクセサリーをつけられる場合もあります。これについても、病院や業者に相談してみましょう。

女性だけでなく男性も薄化粧をし、髪を整えます。男性に口紅を塗ることに抵抗がある場合は、リップクリームやワセリンなどを塗布します。

化粧品は業者や病院が用意していることもありますが、故人のお気に入りのものがあった場合は、それを使用するのもよいでしょう。

合掌

「合掌バンド」とよばれるゴムを使って、合掌しているポーズに手を固定する病院もあります。最近では減っていますが、これは運ぶときに腕がだらんとならないようにするためのもので、ご自宅に安置した後は速やかに外すようにします。そのままにしておくと、手がむくんでしまったり、変色してしまったり、腹部に設置するドライアイスで凍傷になってしまうこともあります。

シーツをかける

一般的には、身体にシーツをかけ、顔に白い布をかぶせます。しかし、これは決まり事ではないので、遺族が望めば顔に布をかぶせないなど対応してもらえますので病院や業者に相談してみましょう。

エンゼルケアにかかる料金

料金は病院や、エンゼルケアを行う業者によって様々で、病院の場合は無料~5万円かかることも。エンゼルケアの業者の場合1~3万円が相場で、葬儀会社によって行われる湯灌の場合は10万円前後必要になることもあるようです。

亡くなられた方の希望や、遺族の方が納得する方法を、病院や葬儀会社、エンゼルケアの業者などに相談してみるのもよいでしょう。

自分でやらずに、エンゼルケアを依頼する場合

「よりそうお葬式」では、お葬式と一緒に、エンゼルケアをオプションで追加することができます。

昔ながらの拭き取りと着替えのみの「古式湯灌」は6万円~。
浴槽、シャワーを用いたお清めとお着替えが含まれた「湯灌」は10万円~。
お化粧などの簡易的なエンゼルケアは3万円~。

以上は目安の費用ですので、詳しくはお問合せして見積りをしてみてください。

自分でやることができないけれど、亡くなった方のために何かしてあげたい時の1つの選択肢になります。

監修者のコメント

エンゼルケア以外にも湯灌やエンバーミングなど、亡くなったあとに身体を清めて生前の面影が残るよう容姿を整えるケアがあります。これらには感染症の対策という意味もありますが、少しでも故人に和らいでもらいたいという遺族の気持ちが、形を変えながら行なわれているものだと思います。

まとめ

お花

エンゼルケアを丁寧に行い、亡くなられた人をきれいな姿で見送ってあげられることは、残された遺族にとっても心のケアにつながります。エンゼルケアの内容は病院や業者によって様々ですが、できるだけ亡くなられた方や遺族の希望を伝え、心残りのない方法を選ぶようにしましょう。

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