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彼岸とは?春と秋の期間、行事や準備について

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「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があります。
残暑も残寒も彼岸になれば収まるという意味です。日本では昔から、時候の塩梅がいいときに、お彼岸のお墓参りに行ったり、法要をすることでご先祖様を供養する習慣があります。

子供のころに、家族そろって墓参りに行った人もいるでしょう。しかし、なぜお彼岸にお墓参りや法要をするのか、その理由を知っている人は意外と少ないようです。また、お彼岸の意味や歴史はあまり知られていません。
お彼岸のお供え物としてぼた餅やおはぎが多いのはなぜか、お盆とお彼岸は何が違うのか、考えれば考えるほど疑問が出てくるかもしれません。
今回は、あまり知られていないお彼岸のことから、お彼岸を行う期間、お彼岸の行事や準備についてご紹介します。

彼岸とは?

彼岸とは、春分の日と秋分の日を中日として、その前後3日間を合わせた、春と秋の7日間を指します
彼岸の最初の日は彼岸の入り、最後の日は彼岸明けと呼ばれています。

春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇り真西に沈むので、仏教の観点から見れば、彼岸(極楽)と此岸(現世)がもっとも近くなる日になります。

彼岸の時期には、春・秋ともに、彼岸の名がつく花が咲きます。それが彼岸桜と彼岸花です。
彼岸桜は、他の品種の桜よりも一足早く、春のお彼岸の時期に咲くので彼岸桜という名前がつけられました。
彼岸花も、秋のお彼岸の季節に咲きますが、毒性が強く「食べたら彼岸にいくしかない」と言われたことも名前の由来の1つになっています。

彼岸花の花言葉の中には「悲しい思い出」、「思うはあなた1人」、「また会う日を楽しみに」と亡くなった人を偲ぶような言葉もあります。

2018年のお彼岸を行う期間

春分の日と秋分の日は年によって、定められる日が変わります。
2018年の春・秋のお彼岸の期間がいつになるのかをまとめました。

春のお彼岸

2018年の春分の日は3月21日となるため、春のお彼岸は、3月18日から3月24日の期間になります。

秋のお彼岸

2018年の秋分の日は9月23日となるため、秋のお彼岸は、9月20日から9月26日の期間になります。

お彼岸の行事

お彼岸は日本独自の行事です。他の仏教国にはお彼岸は存在しません。
日本だけにお彼岸の文化が生まれた理由は諸説ありますが、一説によると、806年、崇道天皇のために国分寺の僧に命じて、春と秋の7日間に渡って金剛般若経を読ませたことが始まりと言われています。
お彼岸の行事には、お墓参りや彼岸会・彼岸法要があります。

お墓参り

お盆と同じように、お墓に参ってご先祖様に報恩をしましょう。お彼岸の中日がご先祖様に感謝を示す日とされているので、春分の日や秋分の日にお墓参りをすることが望ましいです。
その日に都合のつかない場合は、別の日にお参りしてもかまいません。
お墓参りの際には、線香、生花、お供え物や掃除道具を持っていきましょう。

彼岸会・彼岸法要

お彼岸の期間には、彼岸会、彼岸法要と呼ばれるご先祖様の霊を供養する合同法要が行われます。
この法要には、お寺の檀家さんや、お寺が管理する墓地にお墓を建てている人が参加します。法要はお寺の本堂で行われます。
参加する場合には、お布施を白封筒に入れて持っていきましょう。
お布施の相場は3千円から1万円になります。

故人が亡くなって初めて迎えるお彼岸では、合同ではなく個別で法要を行うことがあります。
この場合のお布施は3万円から5万円が相場になります。また、住職さんを自宅に招いて読経をしてもらう場合は、お車代として3千円から5千円程度を包むようになります。

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お彼岸の準備

仏具

お彼岸を迎える前に、必要なものはあらかじめ準備しておきましょう。仏壇・仏具の掃除、お墓の掃除、お供え物の用意が必要です。
お墓の掃除は、お墓参り当日でもいいですが、掃除道具は事前にそろえておきましょう。

仏壇・仏具の掃除

仏壇や仏具の掃除は、ご先祖様を迎えるために行います。仏壇から仏具や位牌などを取り出して、手箒を使ってほこりを出しましょう。
仏具や位牌は傷をつけないように、眼鏡ふきのような柔らかい布で丁寧に拭いてください。最後に、仏具や位牌をもとの位置に戻せば完了です。

お墓の掃除

お墓に参りの際には、ご先祖様への感謝を込めてお墓の掃除をしましょう。持っていくと役に立つ掃除道具は次の通りです。

お墓を磨くためのタオルまたは雑巾、水桶。お墓回りの雑草を除草するための、軍手や鎌。
そして、ごみを持ち帰るためのゴミ袋を持っていきましょう。

お墓を掃除するときは、まずお墓の敷地内に落ちているゴミや雑草から片づけます。それから墓石を磨くのが一般的な掃除の順番です。

墓石の掃除方法についての詳しい説明はこちら

お供え

お供え物は2種類、生花とお菓子や果物といった食物を用意します。食物は故人の生前の好物をお供えしてもいいのですが、お彼岸には、ぼた餅とおはぎをお供えする風習が広い地域にあります。
理由は諸説ありますが、あんこの原材料の小豆は赤く、古代日本では赤い食べ物には悪いものを払う力を持っているとされてきました。
そのため、ご先祖様に悪いものがつかないようにするために、ぼた餅やおはぎが供えられるようになったといわれています。

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お彼岸にお供えする”おはぎ”と”ぼた餅”の違い

おはぎとぼた餅は、どちらももち米を蒸して団子にしたものをあんこで包んで作る食べ物です。作り方が同じなのに、なぜ名前が違うのでしょうか。これには季節の花が関係します。
漢字で書くとぼた餅は「牡丹餅」、おはぎは「お萩」となります。
ぼた餅は、牡丹の花びらを小豆に見立てたことで牡丹餅と呼ばれるようになり、おはぎは、萩の花びらの形が小豆に似ていることからお萩餅と呼ばれるようになったのが名前の由来です。

牡丹は春に咲く花、萩は秋に咲く花なので、春に作られるものをぼた餅、秋に作られるものをおはぎと区別されるようになりました。
春と秋の違いだけではなく、地方によっては、こしあんを使ったものをぼた餅、粒あんを使ったものをおはぎと呼ぶ地域もあるようです。

お盆とお彼岸の違い

お彼岸がこの世と極楽がもっとも近づく日で、お盆はご先祖様が極楽から現世にお戻りになる日と言われています。どちらも故人との距離が近くなった時に、お墓参りをしてご先祖様を供養する行事です。
これだけでは、2つにそれほど違いはないように思うかもしれませんが、お彼岸には別の意味も含まれています。
お彼岸はご先祖様を供養することとは他に、自身の悟りにたどり着くための修行の期間でもあるのです。

お彼岸は7日間あります。中日となる春分の日、秋分の日はご先祖様に感謝するための日ですが、その前後3日間は、悟りの境地に達するための6つの徳目を修める期間になります。6つの徳目は「六波羅蜜」と言われ、その内容は以下の通りです。

・檀那(だんな):分け与えること。
・尸羅(しら):戒律を守ること。
・羼提(せんだい):耐え忍ぶこと。
・毘梨耶(びりや):努力すること。
・禅那(ぜんな):心を安定させること。
・慧(え):知恵をあらわすこと。

仏教の世界では、現世においてこれら6つの徳目を育むことで、死後の世界で浄土にたどり着けるといわれています。

まとめ

お彼岸の意味や起源、期間中に行う行事や準備する道具についてご紹介しました。
お彼岸は、ご先祖様に感謝すると同時に、自分の人としての正しい行いを身に着ける期間でもあります。
現代では、7日間すべてを使ってお彼岸の教えを守ることは難しいでしょうが、せめてご先祖様への感謝だけは忘れないようにしましょう。そのためには、事前にお墓参りに必要な道具やお供え物をそろえて、不備がないようにするのが大切です。

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