芳名帳とは?種類や書き方・購入方法など
- 2023年02月03日
お葬式手配の「よりそうお葬式」
葬儀に参列した際、受付で記入する芳名帳。一度は目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。しかし一体何をどのように書くのかが分からず、いざという時に困らないようにあらかじめおさえておきたいものです。ここでは芳名帳の種類や書き方、購入方法について紹介していきます。
芳名帳とは?
葬儀の出席者に名前と住所を記入してもらう帳面を芳名帳(ほうめいちょう)といいます。芳名帳は一般的に会場の受付に置かれており、入場の際に参列者が記入します。芳名帳は会葬者名簿の役割をしていて、葬儀後のお礼状やお返しを送る際に利用できます。
芳名帳の種類
芳名帳が使われるのは、葬儀だけではありません。結婚式などの場面でも芳名帳が使われています。結婚式や葬儀の場合、どのようなシーンでどんな種類の芳名帳を使うのかをみていきましょう。
・結婚式で使われる芳名帳
結婚式に出席する参列者が、受付で名前や住所を書き記すものも「芳名帳」です。主に新郎側、新婦側と2冊の芳名帳を受付で記帳してもらいます。近年は1冊で対応し名前のみの記載である場合なども増えています。
・葬儀で使われる芳名帳/香典帳
葬儀では一般的に、芳名帳は参列した人の名前を記録しておくためのものです。そのため、芳名帳は通夜・葬儀の両方で記入することになります。
一方、葬儀の受付には芳名帳とは別に「香典帳」が用意されているケースもあります。香典帳とは、香典袋に記載されている人の名前全てを記入し、お礼状やお返しなどの際に確認するためのものです。
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芳名帳の書き方
葬儀に参列したら、受付で黙礼または「この度はご愁傷様です」とお悔やみの言葉を述べ、受付の指示に従って名前と住所を芳名帳に記入しましょう。他の人の香典を預かってきた場合には一般的に、預けた人の名前は記入しません。
芳名帳は実際に参列した人を確認し、整理するためのものです。香典の整理については別に香典帳などで整理するのです。
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さらにここで気をつけたいのが代理で芳名帳に記入する場合です。ではここからは場面毎に記名の仕方をみていきましょう。
・会社などの代表で参列する場合
会社名、会社の住所の下に代表と書き、代表者の名前を書きます。
・上司の代理の場合
会社名、会社の住所、上司の名前に代理と付け、自分の名前を記入します。
・親類の葬儀に妻が代理で参列する場合
家単位での参列になるので、夫婦双方の名前を記入します。
芳名帳の購入方法(どこで売っているの?)
芳名帳は一般的な葬儀会社であれば葬儀プランに含まれ、用意されていることがほとんどです。しかし近年、さまざまなデザインの芳名帳が増えてきました。どんなところで購入できるのか、事前にここで押さえておきましょう。
インターネット通販で買う
芳名帳はインターネット通販でも販売しています。amazonや楽天など大きい通販サイトであれば豊富な種類の中から選ぶことができます。配送に時間がかかる場合がありますので確認してから購入するよう注意が必要です。
量販店や文具店で買う
実際に実物を見て芳名帳を選ぶのであれば、量販店や文具店で販売しているものを見てみましょう。東急ハンズやロフトなどであれば豊富な種類の中から選ぶことができます。
芳名帳を手作りする方法もある
既製品を購入するよりも値段を抑えることができるのが手作りの芳名帳です。
2つ穴のリングファイルはいざという時に取り外しできるのでおすすめです。
芳名帳の台紙は、テンプレートを無料ダウンロードできるサイトがあるので調べてみると良いでしょう。台紙を印刷したら、穴あけパンチで穴を開け、ファイルに閉じれば完成です。
オリジナルにこだわりたい場合は、飾り付けをしてもかまいませんが、ウエディングとは異なり葬儀では芳名帳にこだわるケースはほとんどなく、葬儀社が用意したものですませることが多くなっています。
まとめ
葬儀の際は、マナーが多く何かと戸惑いがちです。参列するのであれば芳名帳のことは知っておきたいものです地域や考え方により、芳名帳の形式が違ってくる場合もあるので葬儀会社のスタッフや受付の人に確認しましょう。
自分が葬儀を開く立場になったとしても心構えをしておけば安心です。
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監修者のコメント
岩田 昌幸 一般社団法人 葬送儀礼マナー普及協会
最近は全国的にカード式の芳名帳が主流になってきました。芳名帳は参列した人の記録になりますので、知人から香典を預かって参列する場合、当人の氏名を書く必要はないのですが、香典長と複写式になっている場合は、預かった分も記帳することになります。わからない場合は受付で尋ねてみましょう。