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位牌堂とは何か?位牌を安置して供養するとは何か

位牌堂とは何か?位牌を安置して供養するとは何か
  • 2023年02月01日

故人を供養するために、葬儀の後に準備するものとして「位牌」があります。仏教において、位牌は故人を供養するための大切なものです。そして、その位牌を納める場所が「位牌堂」(いはいどう)です。

かつて、寺檀(寺請)として菩提寺を持つことが一般的とされていた頃には、墓参りと一緒に位牌堂参りが行われていました。
しかし、寺請制度(檀家制度)が崩れてきた現代において、墓参りという言葉はお彼岸などに聞くことがあっても、位牌堂参りという言葉は聞きなれないものとなってしまいました。

核家族化が進んでいる現在、墓地や位牌の継承者がいないケースも増え、位牌堂の利用を考える方も増えてきています。
こちらでは、位牌堂について詳しく説明していますので、ぜひ、参考にしてください。

記事の監修

人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。

位牌堂とは?

「位牌堂」とは、遺骨を納めている墓や納骨堂と違い、故人やご先祖様の位牌をお祀りしている、位牌専用の堂舎です。一般的に位牌堂は、墓地もしくは納骨堂と同様、寺院の敷地内にあります。

以前は、位牌堂には檀家の位牌のみが安置されていましたが、檀家離れが進んで来ている現在は、永代供養墓と同じように、永代供養料を支払うことで、檀家以外の方の位牌も供養をしてくれる寺院が増えています。

位牌堂に位牌を安置するとは?

位牌堂に位牌を安置するケースとしては2つのケースがあります。
ひとつは自宅と位牌堂の2箇所に位牌を安置するケースです。そして、もうひとつは位牌堂にだけ位牌を安置するケースです。どちらのケースを選ぶかは、ご遺族の方の方針となります。
なお、地域の習慣や菩提寺の方針で決められていることがありますので、事前に確認されることをお勧めします。

位牌を自宅と位牌堂に安置する場合、故人の位牌が2箇所に置かれることになります。
そのため、故人の位牌を別々の場所に安置すること自体を良くないことと思われている方もいらっしゃるかと思います。しかし、故人が分けられてしまうのではなく、遺骨を分骨するように故人とつながる場が増えるということになりますのでご安心ください。

また、位牌は三十三回忌もしくは五十回忌の法要を終えると、お寺に納めることもあります。そのため、位牌堂は代々のご先祖様の位牌が安置されている場所でもあるのです。

なお、ご自宅のお仏壇に先祖代々の位牌を安置する場合、回出位牌(くりだしいはい)にすることが一般的です。繰り出し位牌とも言われ、複数の位牌が1つにまとめられています。
先祖代々の仏壇を引き継いできたことで、仏壇の中に位牌が増えてきた場合にまとめます。それぞれの位牌に書かれた戒名・法名や俗名を札板(ふだいた)に書き換えて、ひとつの位牌の中に納めます。
一般的に、一基の位牌に対して10枚くらいの札板を納めます。

位牌堂に位牌を安置するには?

では、位牌堂に位牌を安置するにはどうしたら良いのでしょうか。
檀家として菩提寺をお持ちの場合は、菩提寺の位牌堂に位牌を安置することになります。しかし、菩提寺をお持ちでない場合は、檀家でなくても位牌を安置してくださるお寺を見つけることになります。

位牌堂を使用する形としては、「一時預り型」と「永代供養型」があります。
一時預り型は、お引越しやお仏壇の購入、転勤などに伴い、一定期間、位牌を手元に置くことができない方が利用されます。
対して永代供養型は、ご自宅にお仏壇が無い、もしくは位牌を引き継いでくれる方がいないなどの理由から、手元に位牌をおくことができない方が利用します。
ちなみに、お寺に預ける位牌のことは「寺位牌(てらいはい)」と言います。

なお、永代供養と言っても永久に供養してくれるわけではなく、契約期間があります。契約期間が終わった場合、位牌は引き取るか、お焚き上げもしくは合同位牌として他の方々と一緒にお祀りされることになります。それぞれ、お寺によって異なりますので、事前に確認が必要です。
もし、期間を延長したい場合は、再度、費用として永代供養料を支払うことになります。

位牌を安置して供養する意味

自宅にも仏壇があるのに、どうして位牌堂への安置が必要なのか疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。実は、位牌をお寺に安置して供養するのには、きちんと意味があります。

まず、位牌の自宅安置と位牌堂安置の大きな違いとしてお祀りの仕方にあります。ご自宅の仏壇の位牌はご本尊様と一緒にお祀りされますが、位牌堂の位牌はお寺にお祀りされています。

また、ご自宅に安置している場合、時間の関係や長期間不在にすることで、日々のお勤めができないことがあるかと思います。しかし、お寺の場合は、毎日、朝夕に僧侶がお勤めとして読経(どきょう)して、故人を供養してくれます。

位牌堂の使用にかかる値段

位牌堂を使用するには、入檀(檀家になる)して使用する場合と入檀しないで使用する場合があります。
しかし、いずれの場合でも、位牌堂を使用する場合の金額は、一般的に一基10万円が相場とされています。

もし、檀家になり位牌堂を使用する場合は、入檀料の他に位牌堂の使用料が必要になるのが一般的です。入檀するメリットとしては、位牌堂を探す手間が省け、檀家でいる限り、供養を受けることができるということです。

なお、どちらのケースの場合も夫婦位牌のように一基にお二人の戒名・改名や俗名が記入されている場合、金額が異なる場合があります。安置するときに慌てることがないよう、事前に確認をすることをお勧めします。

位牌堂と納骨堂の違い

位牌堂と納骨堂の違いはとても明確です。
「位牌堂」は位牌を安置する堂舎、「納骨堂」は遺骨を安置する堂舎となります。

位牌堂は、位牌だけを安置するために、納骨堂とは別に堂舎が準備されています。対して納骨堂は、室内にあるスペースに遺骨を安置する場所となります。納骨堂の形式は様々で、ロッカー式のもの(納骨壇)をはじめ、暮石を置くタイプや位牌を上段に遺骨を下段にと同じ場所に安置できるタイプもあります。

なお、納骨堂に位牌を一緒に安置することはありますが、位牌堂にはご遺骨を安置することはできませんので、注意が必要です。ご遺骨と位牌が別々の場所に安置されることは良くないことと思われるかもしれませんが、位牌は故人の身代わりではなく、節目節目に故人が戻ってくる場所ですので、問題ありません。

位牌を必要としない宗派もある

最近は、位牌はいらないという方も増えてきましたが、故人と私たちを繋いでくれる大切なものとなります。
位牌を準備されないという決断をされた場合でも、故人の供養は心を込めてされることをお勧めします。

ちなみに、位牌を必要としていない宗派もあります。
浄土真宗の場合は、亡くなるとすぐに仏になるという考えにより、位牌を必要としていません。位牌の代わりに、法名軸(ほうみょうじく)や過去帳(かこちょう)をお祀りして、故人を供養します

最終的に位牌堂への安置を決断される場合、親族間のトラブルを避けるため、家族だけでなく、故人の兄弟姉妹にあたる親戚の方々との相談は十分にされることをお勧めします。
また、位牌堂選びに関しては、住職や専門家の方に相談されると良いでしょう。

監修者のコメント

位牌は禅僧が中国から日本にもたらし、江戸時代に庶民に普及したもので、その成り立ちから禅宗系(曹洞宗など)の寺院内に位牌堂が多く建造されています。位牌を奉納することで、菩提寺の本尊や祖師と共にご先祖が奉られ,一緒に供養されます。

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