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南無阿弥陀仏で救われる。浄土宗の葬儀の流れとマナー

カテゴリー 宗教

平安時代に法然上人によって開かれた浄土宗は、現在大きく鎮西派、白旗派、西山派等の宗派に分かれています。阿彌陀佛による救いを求めるために「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と念仏を唱える事で、必ず極楽浄土に往生出来るとされます。ここでは浄土宗での葬儀の流れをご紹介していきます。ちなみにですが、阿彌陀佛という絶対的な力を持つ他者の力を心から信じ頼る、という事で「他力本願」という言葉はここから生まれたそうです。

浄土宗とは?

浄土宗は、1175年の平安時代に法然によって開かれました。
現在の本派、鎮西派の総本山は京都市東山の華頂山知恩院(知恩教院大谷寺)。その下に七つの大本山と一つの本山があり、三つの特別寺院があります。

西山派は更に分かれて以下の三派あります。

  • 西山浄土宗総本山は長岡京市の粟生光明寺(報国山念仏三昧院光明寺)
  • 西山禅林寺派は京都市左京区の永観堂禅林寺(聖衆来迎山無量寿院禅林寺)
  • 西山深草派総本山は京都市中京区の誓願寺

「無量寿経」「観無量寿経」「阿弥陀経」の「浄土三部経」を経典とし、特に阿弥陀経は短い事もあって最も良く読まれます。
阿彌陀佛(阿弥陀如来・弥陀仏とも)をご本尊とし、あらゆる他者を救い仏に導く「本願」を得るために「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と一心不乱に念仏を唱える事で往生出来ると説く教義です。
後の世に、派生として親鸞が浄土真宗を開きました。

浄土宗の葬儀の特徴

浄土宗の葬儀では、故人に代わって参列者も「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と念仏を十回〜一定時間唱え、故人が阿彌陀佛の救いを得る助けをするという意味合いがあります。

また、「引導下炬(いんどうあこ)」という物があり、これは僧侶が二本の松明(または線香)を取り、一本を捨て、残った方で円を描いて下炬の偈(あこのげ)を読み、もう一本も捨てます。
これは、汚れた現世と決別して仏門に入る宣言と、極楽浄土へ導くための「引導」の意味があります。

浄土宗の数珠は、男性用を「三万浄土」、女性用を「六万浄土」といい、手にかけられる程度の大きさの輪が二連になっている物を使います。
どちらも片方から房が二本出ており、日々唱える念仏の数を数えるための作りになっています。男性は「南無阿弥陀仏」を三万回、女性は六万回唱えると極楽浄土に行ける、という教えによるものです(女性はちょっと大変ですね)。

参列者の場合は、合掌した時に親指に2つの輪をかけ、自分に向かって垂らして捧げ持ち、手のひらで挟まないようにします。使わない時も両方の輪を手のひらにかけて持ち、じゃらじゃらと垂らして振り回さないように気をつけて下さい。

浄土宗葬儀の流れ

お通夜

ご遺体は、仏間や広間に、北枕にお布団を敷いてそこに寝かせます。死装束は納棺直前にご遺族の手で着替えさせてあげるのが通常ですので、いつも着ておられた服や寝間着を着せてあげて下さい。
ご遺体の顔には白い布をかけ、掛け布団の上、胸元に、刃先が足元に向くように守り刀を安置します。これは故人が剃髪して仏門に入る事を意味する物です。
枕元に枕机に白い布をかけた祭壇を用意し、枕団子、香炉、お線香立て、蝋燭台、御仏飯等を捧げます。御仏飯には故人が使用していたお箸を、揃えて立てて出します。
ろうそくとお線香の火は、お通夜中は欠かさないように気をつけましょう。
僧侶に枕経を上げていただく事になりますが、本来は臨終の間際に、安心して最期を迎えられるように行われた物で、お通夜の席では行わない場合もあるようです。

参列者の場合は、ダークスーツに喪章をつけ、光り物のアクセサリーは避け、化粧なども控えめにして出席します。
不祝儀袋には「御霊前」と書きます。
故人の枕元に寄って「南無阿弥陀仏」を唱え、ろうそくやお線香が短くなっていれば足します。お線香の本数に規定はありませんが、1本か3本とすると良いでしょう。

ご遺族、ご親族が揃ってから納棺になります。最近は本葬儀の直前に行う場合が多いようです。
湯灌(ゆかん)といって、タライにお湯を張り、ご遺族皆様でご遺体を綺麗に拭いてさしあげてから、死装束をお着せしていきます。白足袋、白装束に三角頭巾手甲、六文銭や杖を順番にお着せします。死化粧もほどこして、棺にお納めします。
湯灌は葬儀社が全て行う場合もありますが、出来るだけ、ご遺族が行ってさしあげるのが良いとされます。
旅がしやすいようにと、普段から着られている服をお着せしたり、メガネや入れ歯等故人の日用品や愛用品を入れる事もありますが、ボタンやチャックの金属やプラスチック等、火葬出来ない物を入れることは出来ませんので、必ず葬儀社や火葬場に問い合わせるようにして下さい。

葬儀

祭壇は、白花を基調に組みます。供花も白やしきみで統一しますが、故人が好んだ花やイメージで温かい色が基調の祭壇を組む事も珍しくなくなってきました。
中央に「南無阿弥陀仏」または阿弥陀如来の掛け軸を掲げ、ご遺影や焼香台、ろうそくを用意し、白布をかけた棺を安置します。

入堂、僧侶(導師)や式衆の方々をお迎えします。
香を炊き、三宝礼(さんぽうらい)という、仏・法・僧の三宝に帰依する事を宣言する経文を読み上げていただきます。
その後懺悔偈(さんげげ)という、故人の生前の罪を告白し、仏の許しを請い、引導下炬(いんどうあこ)を行って、故人が迷いなく極楽浄土へ行けよう参列者も全員揃って「南無阿弥陀仏」の念仏を10回唱えます(十念、と言います)。
戒名をいただき、開経偈(かいきょうげ)、読経を行い、再度、念仏一会という一同で念仏を唱える儀式を行います。

お焼香はこの間に行われる事が多いです。順番に御仏前に近寄り、僧、ご遺族、ご遺影にそれぞれ一礼した後に、指三本で香をつまみ、額の位置まで押しいただいてから、火種に投じます。浄土宗では回数の規定はありませんが、地域ごとに違いがあるようです。1〜2回で良いとされています。

その後は総願偈(そうがんげ)等、故人が必ず仏道を全うするであろうと誓いの経文を読み上げていただき、送仏偈(そうぶつげ)で仏様をお送りして、閉会となります。

出棺・火葬

出棺前に、故人と最期の対面を行います。
故人にお別れを言い、祭壇の花を棺に入れます。メガネや入れ歯等の日用品も入れてあげたいと思うご遺族もおられるかもしれませんが、火葬出来ない物は別の木箱に詰めて後の納骨の際に一緒に納めるようにしましょう。
棺の蓋に釘を打つ、釘打ちを行います。無事に三途の川を渡れるようにと、三途の川の石に見立てた拳大の石で釘を打ちます。

遺影を喪主が持ち、棺は親族や親しい方中心に6人程で持ち上げ、故人の足が前になるように運び出します。玄関等、普段出入りする所からは出ないようにして下さい。これは、葬儀式が「いつも通り」に行われるような日常的な物であってはならない、という縁起かつぎの意味がありますので、葬儀社のホール等、自宅外であるなら、その場に合わせた形で運び出してかまいません。
お棺を霊柩車に乗せた後、「死者がもうこの世に戻っては来ないように」と、生前故人が使っていたお茶碗を地面に落として割る風習もあります。
車が出発する合図に、銅鑼を打ち鳴らしたり、霊柩車のクラクションを長く鳴らしたりする風習もありますが、住宅事情の観点から行われない事も増えて来ました。

火葬場に付いてから行う儀式は特にありません。
最近は僧侶の方も一緒に来てくださって、最後のお経や、拾骨時のお経を読み上げて下さる場合もあります。
骨壷に収めたら持ち帰り、「後飾り」と呼ばれる祭壇を仏壇の前に用意し、納骨式までそこにご遺骨を安置します。

四十九日法要

浄土宗では葬儀式を終えればその場で成仏出来ると考えられているため、その後の法要は本来は必要とされません。
ですが喪の明けや遺族の心の区切りをつける為、また、納骨をこの日取りに行う為に法要を開く場合がほとんどです。
亡くなった日を1日目と数えて、49日目が四十九日です。その日を過ぎない、近い土日等に予定を組んでおきましょう。
当日は、仏前に僧侶をお招きするか、ご遺骨と仮位牌と本位牌を菩提寺に持参して、御霊入れと納骨の儀を行っていただきます。
納骨するには墓石屋さんの手配が、本位牌への名入れにも二週間程度かかる場合もありますので、手配は早めにするようにしておきましょう。

浄土宗葬儀のお布施

浄土宗の葬儀の相場は「年収の一割〜二割」と言われます。
葬儀全般のお布施が15万〜30万円。戒名代が同じくらいかかります。
それぞれ「一ヶ月分の給料」くらいが、「身の丈にあった葬儀の相場」と言われます。
四十九日や納骨の法要の場合は5万円程度+お車代5千円+御膳料5千円。

お寺の格式や故人の功績などによっても変わってきますので、葬儀社やご近所の檀家さん等に事前にご相談なさっておくと良いでしょう。

浄土宗葬儀の香典

お香典の不祝儀袋には「御霊前」または「御香典」と書きます。
お包みする金額は、故人との関係によります。

  • ご親族等血縁者の場合、2万円〜5万円。
  • 会社などの関係者の場合も立場によって変わりますが、5千円〜3万円程度。
  • ご友人の場合は5千円、ご近所の方なら3千円〜5千円。

四十九日・納骨の法要の不祝儀袋には「御仏前」と書きます。
ご親族のみで行う場合がほとんどですが、親しい仲だった方の場合は列席を求められる場合もあります。
お包みする金額目安は、ご親族は1万円〜。ご友人の場合は5千円〜1万円。お昼の会食込みの場合はその分多めに入れましょう。

ただし、こちらも地域や葬家の格式によって変わりますので、大体の目安となさって下さい。

浄土宗葬儀の作法・マナー

さほど厳しい戒律は無いのが浄土宗ですが、葬儀、告別式に参列する場合は最低限、常識的なマナーは弁えるようにしましょう。
例えば、通夜や法要後の会食では楽しく故人の思い出話に花を咲かせて和気あいあいとするのが習わしですが、お酒を飲みすぎて迷惑をかけないよう心がける、等です。
服装は、和式洋式問いませんが、遺族は礼装です。洋式の場合はネクタイピンや光るアクセサリーは避け、どうしてもつける場合は真珠か光らない黒い物に、マニキュアも化粧も出来るだけ避けます。結婚指輪はしたままで良いとされます。

参列者も同じく、ダークスーツで喪章をつけ、アクセサリーはつけないようにします。雨の日の傘や日傘は見落としがちです。こちらも、地味な物や白無地の品を用意しておくようにしましょう。
数珠は、二つの輪が連なった、浄土宗専用の物を用意しましょう。男女で作りが違いますので、注意して下さい。持ち歩く際はだらりと長く垂らさないように気をつけましょう。合掌する時には輪を二つとも両手の親指で挟むように持ち、飾り房を手前に垂らします。
お焼香の回数の規定はありません。1〜2回、お香を三本の指で摘み、額の高さでおしいただくようにして故人の冥福を祈り、火種に落とします。

どんなお葬式でもそうですが、故人が気持ちよく旅立って行けるように、お見送りする心が何より大切です。

まとめ

  • 浄土宗のご本尊は阿弥陀如来。南無阿弥陀仏と唱えて一心不乱に阿彌陀佛の救いを求める事を「他力本願」とします。
  • 仏壇に祀るのは舟後光の阿彌陀佛像。後光の形が船の舳先のような尖った流線型になっています。
  • 経典は「浄土三部経」。特に阿弥陀経が大事。阿彌陀佛の名をしっかりと一日、または七日唱えれば、心迷わずに極楽浄土に行けるだろう、というものです。
  • お通夜に喪服、礼服は着て行かないが、ダークスーツに喪章はつけるようにします。アクセサリーはなるべくつけないで。結婚指輪は構いませんが、華美なようならハンカチ等でさりげなく隠れるよう気を使って下さい。
  • 傘やハンカチなど小物は見落としがちです。白無地や地味な物を用意しておきましょう。
  • お数珠は輪が二つ連なった物。男女で形が違います。長くぶら下げて持ち歩くような事の無いよう気をつけます。
  • お焼香の回数の規定は無し。額におしいただくようにしてから火にくべます。
  • 何度か、参列者も全員で「南無阿弥陀仏」の念仏を唱える機会があります。故人の冥福のためですので、他宗教の方でもぜひ一緒に唱えてあげて下さい。

特にこれといった「決まりごと」が無いのが浄土宗の特徴とも言えます。
それだけに参列する側のマナーやモラルが重要視されるとも言えるでしょう。
故人のご冥福を第一に考え、ご遺族も参列者も、そして故人も、皆が安心できる葬儀を行えるように気をつけたい物ですね。

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