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孤独死の原因と対策

カテゴリー 終活

高齢化社会といわれる現在、核家族化による独居世帯が増加傾向にある中、「孤独死」は目をそむけるわけにはいかない問題です。孤独死を防ぐ為には何が出来るのか、何をすべきなのかについて、紹介します。

孤独死とは

孤独死とは、看取る人もいなく、一人きりで死ぬことを言います。「孤独死」という言葉が初めて辞書にも登録されたのは、2008年になります。1970年頃から「孤独死」という言葉は既に存在していたのですが、日常会話で出てくるようになったのは、2000年以降のことで、今のところはっきりとした定義はありません。警察の死因としては「変死」扱いになり、「孤立死」と表現されています。

孤独死の真意は、死後の放置時間にある

「一人きりで死ぬこと」は、今に限らず昔もありました。問題は、死後の発見時間にあります。家の中で息が絶えたら、例え留守中の出来事であっても家族のだれかが帰宅して、発見後素早く対処するでしょう。「後10分遅かったら助からなかった」という医師のセリフを連想します。独り住まいが多い現在に比べ、昔はたとえ一人の時間が長くても家族と同居していたという大きな違いがあります。

孤独死の真意は、独りで息が絶えることにあるのではなく、息が絶えた後放置状態になるかならないかにあるのです。悲しい現実ですが、亡くなられた後の検証結果で、昨日までは息があったようだ、という例もあります。
「あと1日早く発見されていたら助かったかもしれない。孤独死は防げたかもしれない。」
そう思うと早い対策が望まれます。

現在、孤独死の問題として挙げられているのは、「一人きりで死ぬ事」に対する原因や諸条件そして対策にあります。
もしも病院に行けたら、もしも治療を受けるお金があったら、もしも近くに家族や知人友人が居たら…等々、「もしも」を無くす予防策に、やっと最近国や自治体は真剣に取り組み始めたところです。

孤独死急増の理由

最近特に「孤独死」がクローズアップされるのは、日本が高齢化現象にある事とその割合が増えている事にあります。
平成22年度の警視庁調べによると、警察官が現場で死亡状況を調査した遺体が17万1025対、前年に比べ6%増加しています。増加の主な原因は孤独死にあるそうです。では、孤独死が急増する理由は何なのか、以下のことが挙げられます。

核家族化

子供が独立した後は夫婦だけの生活になり、どちらかが死亡した後は一人暮らしになります。また、独身のまま年を重ねて1人暮らしというケースも少なからずあります。様々な理由から高齢者の一人暮らしが急増しているのは、核家族化の結果といえるでしょう。加えて生活環境にも理由があります。

孤立化が孤独死を招く

孤立化する原因は、以下のようなものがあります。

  • 日頃から家族との交流が乏しい。または、すでに亡くなられている等の理由から頼れる家族が居ない。
  • 定年後社会との繋がりが途絶えている。或いは全くない。
  • 近所付き合いが希薄な昨今、隣人が居ても居なくても全く分からない。地域社会との繋がりがない。

元気な頃は仕事に追われ、地域社会との繋がりを意識したこともない方が多く、年を取ってから近所付き合いをしようとしても、また地域社会に溶け込もうとしても、なかなか難しいものです。
これらの条件が重なると完全な孤立状態を生み出します。

貧困が招く孤独死

また、もう一つの大きな問題は貧困にあります。事前に病院で診て貰っていたら、倒れても意識がある時に救急車を呼んでいたら…等々、事前の身体ケアをしていれば死なないで済んだケースも多々あります。
救急車を呼ぼうとしたが、その後の治療費を考えたら呼べなかった等、貧困からくる孤独死があります。高齢者姉妹が餓死したというニュース報道を覚えている方も多いでしょう。

高齢者の万引きが多くなっていることからも察しがつく通り、高齢世帯の一人暮らしで生活困難に陥っている数もまた増えています。貧困に関しては一人暮らしに限ったことではありませんが、高齢者の孤独死を招く大きな原因のひとつになっています。

孤独死しやすい人の特徴

孤独死イコール高齢者、独居老人と思いがちですが、全てがそうではありません。困窮による親子や姉妹、夫婦の餓死など悲しいニュースを耳にした方も多いでしょう。いわゆる孤立死ですね。
孤独死(孤立死)には、ある傾向がみられます。

料理駄目!片付けられない!50代以降の男性の人

最近の調べでは、女性より男性に多く、年齢は50代以降になると急激に増加します。
特に、家事は奥さん任せ、母親任せだった男性が突然一人暮らしを始めると部屋の中は散らかし放題、食事は外食やカップラーメン等。若いうちはまだよいけれど、50代、60代年を重ねるごとに孤独死になる割合は増えていきます。
日頃の生活が不健全になっていくことは、心も不健全になっていく相乗作用は軽視できない現実です。

社交性がなく、独りで過ごすことが多い人

定年退職した後や仕事をしていない状況は、社会との繋がりが希薄になります。男性の場合そのまま自宅に籠りがちになる確率が女性よりずっと高いのは、日頃の社交性に問題があります。人付き合いが苦手で上手に地域社会と交流がもてない為、気が付くと完全孤立化していたということになります。

また、「1人が好きだから」と、好んで1人で居る時間が多い方も危険です。元気な時はそれで良かったことが、年を重ねるに従って1人では出来ないことが増えてきます。その行く末は社会からの孤立化、孤独死へと繋がっていきます。
孤独死する傾向にあるのは、女性より男性という統計理由の大きな要因が、話下手、付き合い方が分からない等、社交性にもあるのです。

生活に余裕がない貧困生活をしている人

大変辛い話ですが、現実に目を向けると貧困生活は悲惨な末路を生み出しています。年配者に限らず若い層でも餓死という2文字をニュースで見る事があります。
年配者の貧困生活は、餓死はしないまでも寸前まできていながら、社会に助けを求められない人。家に籠っている為、社会からは隠れて見えないので救出の手を差し伸べることが出来ず、孤独死に至るケースです。

病気になっても病院には行けず、薬も飲めず・・・この状態で月日を経れば、どうなるかは想像がつくところです。今では社会問題として国をあげて対策を検討しています。しかし、まだまだ救済できるところまでには至っていないのが現状です。
その他、年配者や高齢者の急な環境の変化。特に話下手でもなく、料理も好きな男性でも熟年離婚や伴侶の死等が引き金になり、心の喪失感から孤立しがちになり孤独死に至った例も少なからずあります。孤独死に陥りやすい人はもちろん、そうでない人も日頃から「心の健康」には気を配って生活したいところです。

孤独死の原因

増加傾向にある孤独死の原因をまとめると、以下の通りです。

  1. 隣近所との付き合いがない。
  2. 地域社会との交流が希薄。
  3. 核家族化による一人暮らし世帯の増加
  4. 経済的困窮

社会の中心で活動している年代層にとっては、1.から3.はどれも意識せずに暮らしているでしょう。それで日々の暮らしに不自由を感じたこともなく、なんの支障もなく生活をしているはずです。それが、むしろ落とし穴なのです。
元気な頃から近所付き合いがあり、地域社会との交流を持っていれば、年を取っても孤立化の何パーセントかは防げるのです。
高齢者の1人暮らし世帯の60%以上が、近所付き合いがないそうです。核家族化で子供世帯とは別世帯になり、親戚縁者との交流も希薄になっている現在、何かが起きた時に頼れる者がいない状況はまさしく孤独死が延長線上にあるのです。

孤独死対策

高齢化社会が加速している現在、このままでは孤独死も増えることが予想される危機感から、各自治体は孤独死を防止するため、様々な対策を検討し始めています。

民間企業も参入、一人暮らしの見廻り、見守り

民間企業でも需要を見越し様々な製品を販売し始めています。
高齢者の1人暮らし世帯の見廻り、見守りに注目しはじめた企業は、電気製品に見守り機能を付けた電気ポットを製造販売しています。またトイレにセンサーを付けて1回もシグナルがないと危険を察知し駆けつける等、様々なカタチで高齢者の見守り製品やサービスを提供し始めています。
積極的な見守り活動として、高齢者の1人暮らし世帯へ訪問活動をしている自治体も出始めています。

家族や近隣周囲の人が出来る孤独死対策

「遠い家族より近くの他人」とは、孤独死対策にもいえることです。近くに住んでいる周囲の人達が他人だからと見て見ぬ振りをせず、関心を持って日頃から注意していれば防げることもあるはずです。
外から異変を察知する判断基準としては、以下のようなことがあります。

  • 玄関や郵便ポストに新聞や郵便物、チラシ等が溜まっている。
  • 何日も電気がついていない。カーテンが閉まったまま或いは開いたままの状態が続いている。

何日も人の気配がないと感じたら、電気やガスのメーターを確認して消費が極端に少ない場合は管理人さんや最寄りの交番に事情を報告しましょう。

遠方の家族が出来る対策は、

  • 頻繁に、出来れば毎日電話で連絡をとる。特別なことではないですが、一番安心できる方法です。
  • 業者に頼んで定期的に見守りをしてもらう。お金はかかりますが、今はこのようなサービスをしている業者が多数あります。
  • 人感センサー付き家電製品やスマートフォンのアプリなどを利用して遠隔監視をして見守る。

等の方法があり、その他、頼めば宅配便を送り届ける時に様子を見てもらう、というやり方もあります。

個人レベル、自治体レベルまた地域ぐるみで対策をとるようになってもなお孤独死が止まない主因は、貧困にあります。
訪問介護やヘルパーさんに生活ケアーや見守りをお願いしたくても、例え国や自治体が補助金を出しても自己負担金は逃れられません。家族の援助に頼りたくても出来ない事情があればそれも無理です。

高齢者世帯の貧困問題を解決するには、各家庭レベル、地域自治体レベルだけでは解決できる問題ではなく、生活保護制度の見直し等、国レベルの対策に期待するしかないのが実情と言えます。

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