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密葬とは?家族葬や直葬との違いや気になるマナー

密葬とは?家族葬や直葬との違いや気になるマナー
  • 2023年08月22日
家族が余命宣告されたら。やるべき準備と心構え
家族が余命宣告されたら。やるべき準備と心構え
「余命宣告」の正しい意味や、家族が余命宣告されたときの心構え、するべき準備のことについてわかりやすくご紹介します。
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密葬という言葉には「密かにご遺体を荼毘にふす」「うちうちで行う葬儀」という意味があります。

密葬と同様に、家族葬や直葬(火葬式)も同じようにうちうちで執り行う葬儀ですが、葬送のスタイルに何か違いはあるのでしょうか。

こちらでは、密葬についての疑問にお答えしつつ、実際の葬儀の場における「密葬」について詳しくご紹介していきます。

記事の監修

人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。

密葬とは?家族葬や直葬との違い

「密葬」や「家族葬」や「直葬」は近年葬儀についてよく聞く言葉です。
いずれも小さな規模での見送りですが、分類の仕方による用語の違いです。

家族葬とは

家族葬とは近親者となる親族や限られた知人・友人のみで葬式を執り行うのが特徴のシンプルな葬式の形式となります。
葬儀の流れは一般葬と同様です。
参列者が少ない分、通夜ふるまいや精進落としなど飲食接待費は少額にはなりますが、お香典が集まりにくい分一般葬儀よりも割高になる場合もあります。

【合わせて読みたい】
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直葬とは

そして直葬は、通夜や葬儀をせずに火葬・収骨を行うというものです。
家族葬より更にシンプルな形式となります。
直葬は火葬のみを行うため別名「火葬式」とも呼ばれています。

【合わせて読みたい】
直葬(火葬式)についての詳しい説明はこちら

密葬とは

密葬は一般の方は呼ばずに、近親者のみで内々に葬儀を行うことをいいます。
通夜、葬儀、火葬までを親族や限られた知人・友人のみで執り行います。

どんな人が密葬をする?

一般的に、故人が会社の会長や社長という社会的地位が高かった方や、歌手や俳優など生前に大きな業績を残された方は、密葬を選ばれることが多くあります。

密葬の後に本葬や社葬を行うことが多い

生前の故人の交友範囲が広い場合は、身内だけで密葬を行った後に、後日本葬を行う場合があります。
そのため、葬式にかかる費用も大きく違ってきます。

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会社や組織で故人を送る、社葬・合同葬の流れとマナー

一般へのお別れの場を設けるか否かで費用が変わる

家族葬や直葬は、費用的には一般的なお葬式よりも安価か同じくらいの金額が予想されます。
一方で、密葬の後に本葬や社葬、お別れ会などをする場合は規模が大きくなることが多く、一般的に費用も高額になります。

密葬を家族葬の形式で行う場合の、葬儀の流れ

参列者をご親族や近しい知人・友人に限定するのが家族葬です。
こちらでは、一般的な家族葬の流れをご紹介します。

1日目:ご臨終〜家族葬に招待する方に連絡

①ご臨終

亡くなられたら、死亡診断書を発行してもらいます。
死亡診断書については「死亡診断書の発行手続きですべきこと」で詳しく説明しています。

②関係者に連絡

親族や葬儀社に亡くなられた旨の連絡をします。

③ご遺体を安置所に搬送

法律により24時間以内に火葬することはできませんので、ご遺体は一旦自宅もしくは安置所に安置することになります。
ご遺体を安置場所まで搬送してもらう手配をします。
葬儀社が安置したご遺体の枕元に枕飾りを準備してくれますが、自宅に安置する場合は故人を寝かせる布団などが必要になる場合があります。

【合わせて読みたい】
遺体搬送についての詳しい説明はこちら
ご遺体の安置についての詳しい説明はこちら
枕飾りについての詳しい説明はこちら

④葬儀社と打ち合わせ

喪主を中心に葬式について葬儀社と打ち合わせを行います。
棺や祭壇を決めたり、手配する僧侶について相談したりします。

この打ち合わせでは、プラン費用には何が含まれていて、何がオプションなのかを確認をしておくことが大切です。
費用や内容に関する不安が解消され、後々のトラブル防止にもなりますので、分からないことや不安なことがある場合は、打ち合わせで解決しておきましょう。

一般的に役所への死亡届(死体検案書)の提出や火葬許可書の申請なども代行してくれます。

⑤家族葬に参列頂きたい方に連絡

家族葬に参列してもらいたい方に連絡をします。
連絡をする際、密葬である旨を必ず伝えるようにしましょう。
あらかじめ、お呼びする方を決め、リストを作っておくことで、迷うことがなくスムーズに事が運びます。

2日目:納棺〜通夜

①納棺

故人を仏衣(ぶつい)で包み、棺へ納めます。
納棺ではお花を献花したり、故人の好きだった物を一緒に納めたりします。
火葬場の規則により一緒に火葬できない物がありますので、事前に葬儀社もしくは火葬場に確認を取りましょう。

②通夜

通夜式を執り行います

3日目:葬儀・告別式〜精進落とし

①葬儀・告別式

葬儀・告別式を執り行います。

②出棺

ご遺体を霊柩車で火葬場へ運びます。
出棺の際、故人が生前使っていたお茶碗を割るなど、地域によってしきたりがありますので、地域のしきたりに関しては事前に確認をしておきましょう。

③お別れの儀式

火葬場に到着後、埋火葬許可証を提出し、火葬炉の前で故人と最後のお別れとして「お別れの儀式」「炉前法要」を執り行います。炉前で最後の対面ができる場合とできない場合がありますので、事前に確認しておきましょう。

④火葬

棺の蓋を閉め火葬が始まります。火葬炉や故人の体格にもよりますが、一般的に1時間程度で終わります。終わるまでの時間はご遺族控え室で待機します。

【合わせて読みたい】
火葬についての詳しい説明はこちら

⑤お骨上げ

遺骨を骨壷に納めます。お骨上げは地域によって異なり、一般的に東日本では全ての骨を骨壷に納めますが、西日本では骨の一部を骨壷に納めます。

お骨上げ後、提出した「埋火葬許可証」に火葬済印がおされたものを返却してくれます。 この埋火葬許可証はご遺骨をお墓や納骨堂に納める時に必要となりますので、自宅供養の場合でも、必ず受け取り、大切に保管しておきましょう。

【合わせて読みたい】
埋葬許可証についての詳しい説明はこちら

⑥初七日

家族葬の場合、繰上げて初七日法要を執り行うことが多くあります。
合わせて執り行う場合は、事前に参列者の方にお伝えしておくとスムーズです。

⑦精進落とし

僧侶や参列者を精進料理でおもてなしします。

【合わせて読みたい】
精進落としについての詳しい説明はこちら

密葬を直葬で行う場合の、葬儀の流れ

直葬とは、お通夜や告別式を執り行わず火葬のみを行う葬送の形式となります。
ただし、法令上、ご遺体の火葬は亡くなられてから24時間経過していないと行えないため、一旦はご自宅もしくは安置所にご遺体を安置することになります。

直葬を行う場合は、事前にご親戚や菩提寺の僧侶など故人との関係が深い方に理解を求めておくことをお勧めします。
後々、故人とのお別れを一般葬でしたかったという場合や僧侶として葬式を執り行いたかったということがないようにするために必要なことになります。
以下に一般的な火葬式の流れについてご紹介します。

1日目:ご臨終〜 葬儀社と打ち合わせ

①ご臨終

死亡を確認した医師に死亡診断書を発行してもらいます。

【合わせて読みたい】
死亡診断書についての詳しい説明はこちら

②関係者に連絡

親族や葬儀社に亡くなられた旨の連絡をします。

③ご遺体を安置所に搬送

法律により24時間以内に火葬することはできませんので、ご遺体は一旦自宅もしくは安置所に安置することになります。

一般的に、葬儀社の方で安置したご遺体の枕元に枕飾りを準備してくれます。

【合わせて読みたい】
ご遺体安置についての詳しい説明はこちら
枕飾りについての詳しい説明はこちら

④葬儀社と打ち合わせ

葬式について打ち合わせを行います。
棺や祭壇を決めたり、手配する僧侶について相談したりします。
この打ち合わせで、費用に何が含まれているか確認をしておくことが大切です。
一般的に役所への死亡届(死体検案書)の提出や火葬許可書の申請なども代行してくれます。

2日目:納棺〜お骨上げ

①納棺

故人を仏衣(ぶつい)で包み、棺へ納めます。
納棺ではお花を献花したり、故人の好きだった物を一緒に納めたりします。
火葬場の規則により一緒に火葬できない物がありますので、事前に葬儀社もしくは火葬場に確認を取りましょう。

②出棺

ご遺体を霊柩車で火葬場へ運びます。

③お別れの儀式

火葬場に到着後、火葬許可書を提出し、火葬炉の前で故人と最後のお別れとして「お別れの儀式」を執り行います。お別れの儀式では、故人が好きだった音楽を流すことができる場合もありますので事前に相談されると良いでしょう。

④火葬

棺の蓋を閉め火葬が始まります。火葬炉や故人の体格にもよりますが、一般的に1時間程度で終わります。
終わるまでの時間はご遺族控え室で待機します。

⑤お骨上げ

遺骨を骨壷に納めます。
お骨上げは地域によって異なり、一般的に東日本では全ての骨を骨壷に納めますが、西日本では骨の一部を骨壷に納めます。
お骨上げ後、「埋葬許可証」を発行してくれますので受け取ってから帰ります。
埋葬許可証はご遺骨をお墓や納骨堂に納める時に必要となりますので、自宅供養の場合でも、必ず受け取り、大切に保管しておきましょう。
埋葬許可証については「埋葬許可証とは?」で詳しく説明しています。

密葬に関する気になるマナー

密葬を執り行ったり、参列したりすることは葬儀の形式からほとんど経験がないことと思います。
そのため、喪主としてもしくは参列者としてのマナーは気になるとこです。 こちらでは、密葬だからこそ気になることについてお答えしていきます。

喪主の場合

こちらでは、ご自身が喪主になった場合のマナーについてお答えしていきます。

参列するときの服装はどうしたら良いですか?
密葬とはいえどお葬式の場となります。
一般葬と同様喪服を着用されることをお勧めします。
密葬のお知らせはどうしたら良いですか?
葬儀を密葬で執り行う場合、招待する方にのみお知らせをします。
その際、大切になるので、「故人の強い遺志を尊重し、葬儀は家族と親族で執り行うことにしました」などの密葬である旨を伝える一言を添えることです。
なお、密葬が終った後、四十九日法要前を目処に故人と関係のあった方で密葬に招待しなかった方々に亡くなったお知らせをすることを忘れないようにしましょう。
密葬で弔辞はお願いするものですか?
密葬は基本的に故人の身内や親しかった知人や友人のみをお招きしていますので、弔辞をお願いすることはありません。
弔辞をお願いするのは、後日執り行われる本葬となります。
会社への連絡/報告はどうしたら良いですか?
会社へは訃報を知らせしつつ、密葬であることを電話にて早めに伝えましょう。
その際、弔問や香典、花輪(供花)を辞退する場合はその旨も併せて伝えます。
また、密葬後は滞りなく終わった旨を改めて会社に報告しましょう。

参列者の場合

参列するときの服装はどうしたら良いですか?
基本的には、一般葬と同様で喪服で参列されることをお勧めします。
男性の場合は黒の上下、女性の場合は黒の上下もしくはワンピース、子どもの場合は制服や黒、紺、グレーの上下やワンピースをお勧めします。
参列するときの服装はどうしたら良いですか?
基本的には、一般葬と同様で喪服で参列されることをお勧めします。
男性の場合は黒の上下、女性の場合は黒の上下もしくはワンピース、子どもの場合は制服や黒、紺、グレーの上下やワンピースをお勧めします。
密葬での香典はどうしたらよいですか?相場はいくらくらいですか?
密葬に香典を持参するかどうかは、密葬の招待状に香典に関する記載があるかどうかで判断しましょう。
招待状に「香典は遠慮します」や「御厚志お断りします」などの記載がある場合は持参しないようにします。逆に、香典について何も書かれていない場合は持参します。
故人との関係でどうしても香典を持参したいという気持ちがある場合でも、香典を遠慮する旨の記載がある場合は持参しないことがマナーとなります。
無理に香典を渡した場合、ご遺族の方が香典返しの準備をすることになり、気を遣わせてしまうことになりますので、葬祭に関してはご遺族の方のお気持ちを尊重することが大切です。
香典を持参する場合の相場は以下の通りとなりますので、参考にしてください。
・両親:50,000〜100,000円
・兄弟姉妹:30,000〜50,000円
・親族:10,000〜20,000円
・友人、知人:3,000〜5,000円
・仕事関係:3,000〜5,000円
香典の表書きはどうなりますか?
香典袋の表書きは一般葬と同じとなります。
宗教や宗派によって表書きは異なりますので気をつけましょう。
一般的に、浄土真宗以外の仏教の場合は「御霊前」、浄土真宗の場合は「御仏前」、神道の場合は「玉串料」、キリスト教の場合は「御花料」をお勧めします。
密葬で供花を送っても良いですか?
せめてお花(供花)を贈りたいという方も少なくないかと思います。
特に、密葬の知らせを受け、遠方や仕事の都合などで出席できない場合はお花を贈りたくなります。
密葬といっても、規模や内容が一律同じではなく、供花を受け付ける場合と、受け付けない場合があります。事前にご遺族の方に確認をされることをお勧めします。
密葬の場合に弔電は送っても大丈夫ですか?
招かつて弔電は緊急の知らせを伝えるためのツールとして利用されていましたが、近年は緊急性よりも、メールやSNSよりフォール度が高いツールとして使われるようになりました。弔電の送り先などがわかる場合は、お送りしても良いでしょう。
密葬に招待されていない場合でも参列することは可能ですか?
そもそも密葬に「招待される」という言い方はあまりなく、「知らせを受けた」という方が適当かもしれません。
故人と懇意にしている場合、密葬を執り行うことを耳にすることがあるかと思います。日時や場所の詳細がわからない場合は、参列を遠慮してほしいという意図かもしれません。
親しい間柄であれば、直接遺族に参列の有無を確認しても良いかもしれません。

その他、密葬を行う時に気をつけること

密葬を行う際、思わぬことで周囲に葬儀の情報が漏れたり、ご近所の方に気を遣わせてしまったりすることがあります。
トラブルを防ぐために、密葬を行う場合に気をつけるポイントとしてまとめておきます。

日時や斎場など葬儀の情報が漏れないように

密葬後に本葬を執り行う予定がある場合でも、密葬であることが漏れることで、密葬中に対応に追われてしま場合があります。

親族など近しい方々に了承を得ておく

臨終後〜火葬まで内々に執り行うため、本葬まで故人に会う機会がありません。
密葬を予定している場合、家族や親族間で相談をして密葬の了解を取っておくようにしましょう。

ご遺体の安置場所に配慮する

不幸があったことをご近所の方に知られたくない場合は、ご遺体の安置は自宅以外で、葬儀社や葬祭場の安置所を利用するなど配慮が必要です。

監修者のコメント

密葬とは、内々で行う葬儀全般のことを意味します。狭義では、後に行われる「本葬」に先立って行われる葬儀を「密葬」ということも。この場合の密葬では、規模の大小は問いません。火葬のみや家族葬のこともあれば、一般葬に近い規模の密葬もあります。旅先での死去や年末年始にかかってしまう場合なども、内々で密葬を行い、のちに本葬をすることもあります。

密葬を行うならば、よりそうお葬式プラン

限られた人だけで密かに執り行われる密葬だからこそ、一般葬と違い親族をはじめ周囲の方々へも配慮が必要になります。
密葬に出る機会が少ない分、喪主になったり、参列者になったりする場合に備えて、密葬について知識を持っておくと良いでしょう。
特に密葬を考えている場合は、事前に準備できることもあります。
まずはどのようなことでもお気軽に相談ください。

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