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野辺送りの意味と、参列する順番や服装

  • 2022年04月04日
遺影

「野辺送り」という言葉を聞かれたことはありますか。
一度や二度、耳にしたことはあるという方は多いかと思いますが、実際、どのようなものなのか正確には分からないという方が多いのではないでしょうか。
本記事では、昔の野辺送りに加え、現在の野辺送りの形についてご紹介していきます。

記事の監修

終活ガイドという資格を通じて終活の専門家を育成すると同時に終活ガイドの皆さんが活動する基盤づくりを全国展開中。

野辺送りの意味

野辺送りとは、故人のご遺体を火葬場または埋葬地まで運び送ることを意味します。
野辺送りの「野辺」とは埋葬のことを指します。

火葬が一般的になる以前は、自宅での葬儀を執り行った後、ご遺体を埋葬するために、親族や地域の人が棺桶を担いで埋葬地へ運び埋葬していたため、「野辺送り」と言われていました。

しかし、火葬が一般的となった現在、一部の火葬設備を持っていない山間部や離島などを除いては、棺桶を担いで移動することは、ほとんどなくなってしまいました。
代わりに、遺族や会葬者はバスや車で霊柩車の後ろに付いて火葬場まで移動するようになりました。

野辺送りの現状

まだ土葬が一般的だった日本では、人が亡くなると町内会や村全員が葬儀に関わっていました。葬式全てを、町もしくは村全体で執り行っていました。
葬式の最後となる葬儀では、故人の入った棺桶を埋葬する場所まで運んでいたのです。

しかし、葬儀の形の変化に伴い、葬列を組んで行う「野辺送り」というものは、一部の地域を除いて無くなってしまいました。

野辺送りに参列する順番

霊柩車

昔の野辺送りに参列する人には、それぞれ持ち物によって役割が割り当てられ、参列の順番は役割で決まっていました。

まずは、先頭に松明もしくは高張提灯を持った人が立ち、次に籠を持った人が続きます。
籠の中には小銭や散華(紅白の紙ふぶき)が入っており、通り道に振りまきながら歩きます。
振りまくことで故人の魂をしずめ、穢れを祓い地域に災厄が起きないようにしています。

後に、町内会の旗や弔旗が続き、紙で作った蓮華花が続きます。

その後に、枕飯や水桶、香炉などのお供物を持つお膳持ち、衆僧(衆徒)、導師(葬儀を執り行った僧侶)、お位牌持ち、天蓋持ち、棺桶、親近者の女性、一般参列者と続きます。
この中でも、紙華(しかばな)持ち、飯持ち、水桶持ち、香炉持ち、天蓋持ち、位牌持ちは「葬列六役」と呼ばれ、大変重要な役割を担います。
地域によっては、先頭を歩く松明持ちを含めて「葬列七役」と呼ぶところもあるようです。

現在のスタイル

山間部や辺境の町や村など一部地域では今も昔ながらのスタイルで行われていますが、現在の多くの地域では、遺族や親族が霊柩車の後ろをマイクロバスやタクシーもしくは自家用車などで移動します。
その場合の一般的な乗車の順番は、霊柩車には運転手と喪主もしくは葬儀の担当者、その後の車には故人とのつながりが深いもしくは親しかった順番に遺族、親族が乗ります。
僧侶は霊柩車の後ろの車に乗ることもありますが、自家用車で移動されることが殆どです。

野辺送りの服装

現在は、喪主を含め参列者全員、喪服を着用が一般的となります。

ただ、昔ながらの一部地域で行われる野辺送りの服装は、位牌持ち、棺桶持ち、天蓋持ちの三役は、白の上衣に草履を履きます。
また、喪主の多くは晒木綿の白衣を着用します。

まとめ

野辺送りについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
テレビなどで見たことがある方もいらっしゃったかもしれませんが、実際に参列する方々の役割や並び順、服装については、現在は語り継がれることもなくなってしまいました。

時代の流れというものは、社会事情や住宅事情だけでなく、葬儀の形も大きく変わってきたことで、野辺送りというものの形も変わってきました。

土葬が一般的だったところから、法律で火葬が義務づけられてからの葬儀の形の変化、そして家族と町内会との関わり方など、時代の移り変わりと供に変わってはいるものの、故人と遺族の関係は変わりません。
現在でも遺族にとって「野辺送り」はとても大切なものとなります。
ぜひ、心を込めて故人をお見送りしましょう。

監修者のコメント

葬儀の形態が変わったことで昔ながらの野辺送りは無くなりましたが、代わりに葬儀会場から火葬場まで霊柩車を先頭にマイクロバスや自家用車で移動するようになっています。遺族や縁者の皆さんが故人を見送るという行為は形を変えても残り続けるものですね。

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