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禅宗のひとつである黄檗宗について解説!歴史や宗祖を知って葬儀の特徴を理解しよう

カテゴリー 宗教

黄檗宗(おうばくしゅう)とは、日本における3禅宗のうちの1宗派であり、江戸時代に開祖である隠元禅師によって始められました。禅宗になじみがないと、黄檗という漢字は難しくて読めなかったかもしれません。ですが、この黄檗宗を調べてみると、興味深い歴史を持っているのです。禅宗の教えが生活のなかに溶け込んでいる私たち日本人にとって、黄檗宗の歴史や宗祖の一生には学ぶべきところが多いでしょう。そのうえで、黄檗宗における葬儀の特徴を知ると禅宗についての理解が更に深まります。本記事では、黄檗宗について詳しく解説していきます。

黄檗宗とはどのような宗派なのか?中国の臨済宗を起源とする!日本の禅宗になった

日本には禅宗の大きな宗派が3種類あります。この記事で解説する黄檗宗の他には、臨済宗(りんざいしゅう)と曹洞宗(そうとうしゅう)が挙げられます。禅宗というのは、修行に座禅を用いる仏教の宗派といった意味合いで使われる言葉です。そのため、3宗派とも座禅を行うことを基本としながらも、その修行のとらえ方や悟りを見出す道筋などに差異や特色があり、それぞれの宗派が独自の方法を実践しているといえます。

黄檗宗は、中国の臨済宗をもとにした宗派で、1654年、日本の江戸時代に宗祖となる隠元禅師が来日しました。日本における臨済宗や曹洞宗が鎌倉時代に始まったのに比べて、黄檗宗は新しい宗派といえるでしょう。

黄檗宗は臨済宗と同じ流れをくむことから、以前は臨済正宗と名乗っていましたが、明治時代から現在の黄檗宗に改めています。歴史の古い2つの宗派が時代の流れとともに国風化が進んだ一方で、黄檗宗は現在でも読経を中国語の読み方で行うなどの独自性があります。その一方で、仏教の葬儀には欠かせない木魚を伝えたのは隠元禅師とされており、黄檗宗は日本の仏教文化に大きな影響を与えています。

黄檗宗の大本山は萬福寺

黄檗宗の大本山は、京都府宇治市にある黄檗山萬福寺です。開山を行ったのは宗祖である隠元禅師とされ、来日から7年後の1661年に萬福寺の造営工事が始まりました。完成は、隠元禅師が示寂された後の1679年頃と伝えられています。寺の名前は、隠元禅師が日本にやって来る以前に、中国で住職をしていたお寺である「黄檗山萬福寺」の寺名がそのまま使われました。本尊は釈迦如来になります。

萬福寺の建物は明朝様式といわれる中国風のデザインを取り入れて作られており、円窓や桃の彫刻が入った扉、卍字をくずしたような欄干などにそれを見ることができます。創建された当時の姿を現在にまで伝えている寺院は非常にめずらしく、実に23棟もの建物が国の重要文化財に指定されています。さらには、美術品などの重要文化財も多数保有しており、歴史的な価値の高さをうかがい知ることができるでしょう。また、萬福寺では隠元禅師が伝えたとされる中国風の精進料理「普茶料理」が有名です。300年以上を経てもその伝統は続いており、予約は必要ですが希望者は普茶料理を萬福寺で食べることができます。

黄檗宗の歴史を紐解こう!臨済宗との合併や独立の経緯とは?中国色が強い影響

黄檗宗の開祖である隠元禅師は、もともと来日後3年ほど経ったら帰国する予定でした。中国の寺院で住職という責任ある地位についていたため、弟子や信者たちからは中国に帰国するように手紙も送られてきたようです。しかしながら、第四代将軍徳川家綱や後水尾法皇をはじめ、大名たちの多くが隠元禅師に帰依し、1661年には宇治に9万坪もの土地が与えられ、黄檗山萬福寺の建造が始まりました。隠元禅師は中国に帰国することなく、萬福寺の住職を3年間務めた後は隠遁。1673年、82歳で示寂しています。

黄檗宗に大きな変化が起こったのは、明治維新後の1874年です。政府の意向による宗教政策のもと、教部省の命令によって禅宗は臨済宗と曹洞宗の2宗派のみとすることが決まりました。黄檗宗は独自に活動することを禁じられ、強制的に臨済宗と合併させられたのです。しかし、建築様式や読経の仕方、仏僧の食事である普茶料理まで、黄檗宗は日本の臨済宗と相容れない部分が多くありました。その結果、合併が命じられてから2年後の1876年、再び黄檗宗として独立しています。

黄檗宗の宗祖は?日本の文化にも大きな影響を与えた大師の称号を持つ隠元禅師

黄檗宗の宗祖である隠元禅師は、祖国である中国において明代末期の時代に臨済宗の教えを受け継いだ高僧でした。来日してから京都府宇治市にて黄檗山萬福寺の開山を行いましたが、もともとは中国福建省福州府福清県にあった黄檗山萬福寺の住職を務めていました。その寺院の名前を、日本における黄檗宗の大本山にそのまま名付けたわけです。中国にいた隠元禅師は、妙心寺住職であった龍渓禅師などに幾度も来日を請われ、ついに1654年に20人の弟子を引き連れて日本を訪れることになります。

隠元禅師は、日本における禅の修行を刷新するべく、寺院の規則を厳格にする「弘戒法儀」を著して「黄檗清規」を刊行しました。禅師の取り組みは、当時停滞していた禅宗の復興に大きく貢献しています。また、隠元禅師が中国から持参した文物は、江戸時代の医術や建築、美術などの文化全般にも影響を与えました。その影響を語るうえで、インゲン豆、すいか、れんこん、たけのこ、木魚などが、禅師から広く伝わったといえばわかりやすいでしょう。現代の私たちにとって身近なものにまで、禅師の影響は届いているのです。隠元禅師は日本の文化に貢献したことを皇室から認められ、大師の称号を受けています。

黄檗宗とほかの日本にあった禅宗との違いは?中国的な特徴が色濃く残っている!

黄檗宗は、臨済宗や曹洞宗と並ぶ日本の3禅宗の1つです。鎌倉時代に伝わって日本の伝統として受け継がれてきた臨済宗や曹洞宗と比べて、江戸時代から始められた黄檗宗は中国的な特徴が色濃く残っています。大本山である黄檗山萬福寺では、明朝様式という中国式の建築を随所で見ることができます。読経は唐音(とういん)と呼ばれる中国式の発音であげられ、儀式作法も中国式を忠実に受け継いでいるのです。

萬福寺の住職を代々中国人の僧侶が務めていたことも、中国式の伝統を守るのに役立ったのかもしれません。第21代までの住職はすべて中国から来日した僧侶でした。その後、中国人僧侶の減少などもあって、日本人が住職を務めるようになっています。また、黄檗宗の葬儀で特徴的なのは、お経に4拍子を基本としたリズムがあることです。まるで歌を歌っているかのようなお経の声に、鐘や太鼓などの鳴物が合わさってにぎやかな様相を呈します。この「梵唄(ぼんばい)」と呼ばれるお経を葬儀で初めて聞いた人は驚いてしまうかもしれません。

黄檗宗の教えとは?隠元禅師が後世に残した訓戒から分かること!自己の追求

黄檗宗には、この世に存在するのはすべて心が見せているもの、という教えがあります。救いである浄土や仏様はどこか遠い場所に存在するのではなくて、私たちの心のなかにすでに備わっているという考え方です。そして、私たちは自分自身の心と向き合うために、座禅をくんで修行しなければなりません。隠元禅師が後生に残した訓戒にも、「己躬下の事を究明するを務めとせよ」というものがあります。これは、禅の修行をしながら、絶えず自分を見つめ直しなさいといった意味です。自分自身の内面に目を向けるという点に、哲学的な意味合いを感じる人もいるでしょう。問題の解決を外側にではなくて内側に求めるというのは、現代におけるさまざまな課題の解決に通じるかもしれません。隠元禅師は300年以上前の日本でこうした教えを広めていたのです。

隠元禅師は黄檗宗の宗祖ですが、来日した当初は「臨済正宗」を名乗っていました。中国で受け継いだ臨済宗を実践しているという自負があったのでしょう。ただ、隠元禅師が嗣法する臨済宗は、当時の日本の臨済宗とは異なっていたため、隠元禅師のもとで禅の復興が図られるようになったのです。隠元禅師は、中国の臨済宗が受け継いでいた禅の修行を日本で厳格に実践しました。その結果、現代にまで日本の禅が受け継がれてきたのでしょう。

黄檗宗の般若心経について理解しよう!難しい中国風の読み方をするのが特徴

黄檗宗のお経は、他の禅宗と同様に般若心経が中心となっています。ただ、他と大きく異なるのは、お経を唐音という中国式の発音で読むことです。「摩訶般若波羅蜜多心経」は、通常の読み方をすると「まかはんにゃはらみたしんぎょう」になりますが、黄檗宗では「ポゼポロミトシンキン」と唐音で読まれます。文章で読むとかなり違いがあるように感じるかもしれませんが、実際に黄檗宗のお経を聞くと、それほど違和感はないかもしれません。4拍子を基本としたリズムがあり、木魚や鐘、太鼓などの鳴物がお経の伴奏のように調子を整えてくれます。

しかし、唐音の発音をしっかりと聞きたいと思ってもそれは難しいでしょう。発音の聞き取り自体が困難なため、一定期間語学の勉強をするか、何度も繰り返し黄檗宗のお経を聞いて練習するかしないと、何をいっているのかはわかりません。ただ、唐音で読まれていますが、般若心経の内容はまったく同じです。葬儀では死者の冥福を祈るために読経が行われるため、発音を聞き取ることができなくても頭を垂れて祈ることが大切です。

黄檗宗の修行とは?正法眼蔵や唯心の教えによる悟り!阿弥陀仏はこころのなかに

黄檗宗には、私たち人間は悟りを得るための種を持って生まれてくるという「正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)」の教えがあります。これは黄檗宗の特徴ともなっており、仏様が住むといわれる浄土を遠くの地に求めるのではなくて、自分と向き合うことで心のなかにある浄土にたどり着けるといった考え方です。いわゆる「唯心」と呼ばれるもので、阿弥陀仏をはじめとしたこの世界の一切は自分の心のなかに存在するという思想といえます。

ただ、心のなかに仏様を見出すためには禅の修行が必要です。座禅をくんで、祈りを捧げて、絶えず自分の心と向き合わなければなりません。黄檗宗が他の禅宗よりも重視している修行方法に念仏禅があります。「南無阿弥陀仏」を唱えることで精神の集中や安定を図り、自分の心のなかの仏様に気づくことを目的としています。どこまでも自分自身を追求していくことが、黄檗宗の禅修行における肝といえるでしょう。

黄檗宗のお寺や仏具にはどのような特徴がある?中国式で鳴り物が多くにぎやか

黄檗宗ではお寺の建築や仏具などに、隠元禅師の故郷である明朝様式のものが多いです。黄檗宗の大本山である黄檗山萬福寺には、他の仏教寺院ではめずらしい卍くずしの勾欄や円窓、桃戸などがあります。卍くずしは、その言葉通りに卍をくずした形を取り入れた文様です。法隆寺の金堂などにも見られる中国式の建築様式ですが、古来、インドでは卍が幸福や繁栄、美徳などをあらわしたといわれています。その文化が中国に伝わり、隠元禅師とともに日本にまでやって来たのです。

また、円窓は今でこそ禅宗の寺院などでしばしば見られますが、当時の禅宗建築では窓を作るときに花頭窓(かとうまど)と呼ばれるアーチ状の形が主流でした。そのため、黄檗山萬福寺の円窓はめずらしいものとして受け止められたようです。桃戸は、半扉に桃の彫刻と絵柄が施されているものです。厳格な禅宗寺院に似合わないようなデザインですが、これも桃が魔除けに使われていた中国の伝統を引き継いでいます。最後に、黄檗宗の仏具には、鳴物が多いという特徴もあります。4拍子のリズムで読まれるお経とともに、木魚や鐘、太鼓などが小気味よく鳴らされて、日本式よりもにぎやかな印象を受けるでしょう。

黄檗宗の葬儀の流れを確認しよう!日本式の葬儀とは異なる点に注意が必要

黄檗宗の葬儀に参列する予定があるという人は、葬儀の流れを確認しておきましょう。日本式とは異なる部分がいくつかあります。まずは、導師と呼ばれる僧が祭壇へと向かい、故人に対して仏の弟子として授戒をしてから、あちらの世界へと導くための引導を渡します。その後で行うのが、故人の剃髪を行うしぐさです。これは、僧侶が出家するための儀式を亡くなった人に行うことを意味します。

次に、生前の小罪を懺悔する懺悔文の時間があり、仏の教えを頂いて修行者になることを誓う三帰戒文、仏の戒めと法を授けて僧侶が酒水灌頂の儀式を行う三聚浄戒と続きます。そして、故人が仏の弟子となったことが証明される血脈授与を終えると、参列者の焼香や導師による読経に移るのです。最後には、松明を模した仏具を持った導師が円を描きながら一喝し、故人が持つこの世への未練を断ち切ります。その後、導師は払子に持ち替えて引導法語を唱えるというのが葬儀全体の流れです。

黄檗宗の葬儀にはどのような特徴がある?摩訶般若波羅蜜多心経や精進料理が中国風

黄檗宗の葬儀では般若心経が読まれることが多いです。読経の意味する内容に変わりはありませんが、「摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみたしんぎょう)」の読み方は、唐音と呼ばれる中国読みになります。実際に読経をあげている音を文字にすると「ポゼポロミトシンキン」のようになり、日本人には意味を理解できないばかりか、何をいっているのか聞き取ることも難しいでしょう。

黄檗宗は精進料理も中国風です。普茶料理と呼ばれるもので、隠元禅師が中国の文化をそのまま黄檗山萬福寺で実践しました。普茶には、上下の区別なく大衆とともにお茶をするという意味が込められています。日本の精進料理よりも彩りがよく、高タンパクで低カロリーの料理として萬福寺では一般の参拝者や観光客にも人気です。

禅宗のひとつ隠元大師が宗祖の黄檗宗!中国的な特徴を理解して葬儀に参列しよう

日本の3大禅宗の1つである黄檗宗は、臨済宗や曹洞宗に比べて日本で始まった時期が現代に近く、寺院建築や普茶料理、葬儀の流れなどに中国式の伝統的なやり方が伝わっています。中国からやって来た宗祖である隠元大師は、当時の宗教界だけでなく、日本文化全般に渡って多大な影響を与えました。長い年月のなかで隠元導師が広めた中国式と日本式は混じり合って、私たちの生活のなかに溶けこんでいるのでしょうが、その一部は黄檗宗において引き継がれて残っているのです。それは、禅宗として必要なものが含まれているからこそでしょう。黄檗宗の葬儀に参列する予定の人は、黄檗宗の僧侶や信者が守ってきた伝統に敬意を払い、中国式の特徴があることを理解しましょう。

この記事はよりそうのお葬式が書いています
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