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人間性を悟る。臨済宗の葬儀の流れとマナー

カテゴリー 宗教

臨済宗とは、どんな宗教なのでしょうか。
本記事では、臨済宗の歴史や概要、葬儀の特徴から曹洞宗との違いまで、初めて臨済宗の葬儀に参列される方にも解り易く紹介します。

臨済宗とは?

臨済宗は、人間の誰しもが生まれながらに供えている純粋な「人間性」を自ら悟ることによって、仏と同じくらい人間は尊い事を説く禅宗の一つです。
禅宗のため坐禅を重視しており、臨済宗では「看話禅」と呼ばれています。

看話禅とは、禅宗における坐禅流儀の一つです。
看話禅の手順は、師匠が弟子に「公案」という悟りを開くための課題を与えます。弟子は頭だけで考えるのではなく、身体全体で研究し理解することで答えを出します。
そして、この答えを検証するのが参禅(坐禅して禅の修業をすること)と呼ばれています。
弟子は、その中で得た見解を師匠に提示し、師匠は課題が解けたかどうかを確認します。

開祖

宋の時代に中国へ渡り学んだ「栄西」により、鎌倉時代に日本に伝えられました。
この栄西が臨済宗の開祖とされています。

本尊

ご本尊は、「釈迦牟尼仏※1」ですが「薬師如来※2」や「観世音菩薩※3」などをお祀りする場合もあります。

※1「釈迦牟尼仏」・・・仏教の開祖である釈迦を仏陀として敬う呼び名です。

※2「薬師如来」・・・・・大乗仏教における仏様の事です。

※3「観世音菩薩」・・・悟りを求めて修業中ながら、人々を教えに導く存在である菩薩の一尊です。

歴史

臨済宗は、宋から帰国した栄西によって鎌倉時代に日本に伝えられました。栄西以降も、円爾(えんに)や中国から日本に渡り帰化した蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)、無学祖元ら各時代に何人もの僧侶によって臨済宗が持ち込まれ、様々な流派が誕生しました。

臨済宗は、武家政権に支持され、鎌倉幕府・室町幕府と結びつきが強く、特に室町幕府により保護・管理されていくことになります。この影響は室町文化にも反映されていくことになります。

本山

臨済宗は非常に流派が多いことで知られています。流派ごとに本山も異なっています。

1.建仁寺派(1202年、明庵栄西により始まる。)

本山・・・・東山建仁寺
所在地・・・京都府京都市東山区大和大路通り

2.東福寺派(1236年、円爾弁円により始まる。)

本山・・・・慧日山東福寺
所在地・・・京都府京都市東山区本町

3.建長寺派(1253年、蘭渓道隆により始まる。)

本山・・・・巨福山建長寺
所在地・・・神奈川県鎌倉市山ノ内

4.円覚寺派(1282年、無学祖元により始まる。)

本山・・・・瑞鹿山円覚寺
所在地・・・神奈川県鎌倉市山ノ内

5.南禅寺派(1291年、無関普門により始まる。)

本山・・・・瑞龍山南禅寺
所在地・・・京都府京都市左京区南禅寺福地町

6.国泰寺派(1300年ごろ、慈雲妙意により始まる。)

本山・・・・摩頂山国泰寺
所在地・・・富山県高岡市太田

7.大徳寺派(1315年、宗峰妙超により始まる。)

本山・・・・龍宝山大徳寺
所在地・・・京都府京都市北区紫野大徳寺町

8.妙心寺派(1337年、関山慧玄により始まる。)

本山・・・・正法山妙心寺
所在地・・・京都府京都市右京区花園妙心寺町

9.天龍寺派(1339年、夢窓疎石により始まる。)

本山・・・・霊亀山天龍寺
所在地・・・京都府京都市右京区嵯峨天竜寺町

10.永源寺派(1361年、寂室元光により始まる。)

本山・・・・瑞石山永源寺
所在地・・・滋賀県神崎郡永源寺町

11.向嶽寺派(1378年、抜隊得勝により始まる。)

本山・・・・塩山向嶽寺
所在地・・・山梨県塩山市上於曽

12.相国寺派(1382年、夢窓疎石により始まる。)

本山・・・・万年山相国寺
所在地・・・京都府京都市上京区今出川通烏丸東入

13.方広寺派(1384年、無文元選により始まる。)

本山・・・・深奥山方広寺
所在地・・・静岡県引佐郡引佐町

14.佛通寺派(1397年、愚中周及により始まる。)

本山・・・・御許山佛通寺
所在地・・・広島県三原市高坂町

行事

臨済宗の行事は、年間を通じて以下の通りです。なお、他にも各流派ごとに開山さま(本山を開いた僧侶)の命日に法要を行う「開山忌」も執り行われます。

1月

1日~3日 修正会
「しゅうしょうえ」と読みます。新年を迎え一年間のご祈祷をします。

10日 臨済忌
臨済宗の宗祖である臨済義玄禅師の忌日で、臨済義玄禅師へ感謝とお礼の気持ちを表す法要を行う日です。

17日 百丈忌
禅宗寺院の規則を定めた方である百丈懐海禅師の忌日で、百丈懐海禅師へ感謝とお礼の気持ちを表す法要を行う日です。

2月

15日 涅槃会
お釈迦様の入滅の日に行う法要で、壇の中央に涅槃図を掛けます。

3月

春分の日 春の彼岸会
先祖供養の法要を行います。

4月

8日 仏誕生会(降誕会)
一般的には、「花まつり」と言われています。お釈迦様の誕生日を祝う法要です。

7月

13日~15日 盂蘭盆会
「うらぼんえ」と読みます。いわゆる「お盆」のことです。

9月

秋分の日 秋の彼岸会
先祖供養の法要を行います。

10月

5日 達磨忌
禅宗始祖である菩提達磨大師の忌日に行う法要です。法要の際には、壇の中央に達磨像を掛けます。

12月

8日 成道会
「じょうどうえ」と読みます。お釈迦様がお悟りになった記念日を祝う法要です。

臨済宗の葬儀の特徴

臨済宗の葬儀は、故人を仏の弟子とするための戒名を授ける儀式と、仏の世界へ行くための引導の儀式を行います。

流れ

臨済宗の葬儀の流れは以下の通りです。ただし、流派、地域によって葬儀内容が若干異なる場合があります。

枕経・通夜・・・遺族等が出席します。

故人に枕元でお経を唱えます。「観音経※1」「大悲心陀羅尼(だいにしんだらに)※2」を読誦後、「和讃※3」等を唱えます。
通夜では、「遺教経(ゆいきょうぎょう)※4」「父母恩重経(ぶもおんじゅうきょう)※5」「宗門安心章(しゅうもんあんじんしょう)※6」を唱えます。

※1「観音経」・・・法華経の中の一章です。経典の内容では、私たちが観音様の名前を唱えれば、必ず観音様が助けて下さる事を説いています。

※2「大悲心陀羅尼(だいにしんだらに)」・・・千手観音菩薩の功徳を讃える呪文(陀羅尼)のことです。この呪文は、全ての悪鬼を打ち破り、迷いの世界を浄化する力があるとされています。

※3「和讃」・・・仏や菩薩、祖師・先人の徳などに対して和語を用いて讃える歌です。

※4「遺教経(ゆいきょうぎょう)」・・・大乗仏教の経典で、お釈迦様が入滅する時に、弟子たちに最後の教えを説いたことを内容としています。

※5「父母恩重経(ぶもおんじゅうきょう)」・・・ひたすら父母の恩に報いなさいという人倫の教えを説いています。

※6「宗門安心章(しゅうもんあんじんしょう)」・・・生命あるもの全ては仏である事を説く和讃です。

葬儀・・・遺族・会葬者が参加します。

各流派により葬儀の流れは異なりますが、概ね以下の作法で構成されています。

導師入場~血脈授与

まず禅宗の葬儀は「授戒(戒名を授けること)」から始めます。この儀礼は、故人が仏の弟子になることを意味します。
(1)導師入場
導師とは、葬儀に際して、故人に引導を渡す僧のことです。
(2)剃髪(ていはつ)
導師が剃髪用のカミソリを持ち「「剃髪の偈」が唱えられます。
(3)懺悔文(ざんげもん)
授戒の儀式で、故人の過去の行いを懺悔し、成仏することを願います。
(4)三帰戒文
仏の教えと、修業社に帰依することを誓います。
(5)三聚浄戒(さんじゅうじょうかい)、十重禁戒(じゅうじゅうきんかい)
酒水器に移した法性水を棺に注ぎ酒水灌頂(しゃすいかんじょう)を行います。酒水灌頂(しゃすいかんじょう)とは浄めの儀式の事です。
(6)血脈授与
香を焚き霊前に安置します。

入龕諷経(にゅうがんふぎん)~引導法語

授戒後に入龕諷経、龕前念誦(がんぜんねんじゅ)、起龕諷経(きがんふぎん)が行われ、その間に千手観音の功徳を説く「大悲呪」と、故人を弔う経典の「回向文」を唱えます。その後、引導法語が故人に送られます。
(7)入龕諷経
故人が棺に入る時に行います。
(8)龕前念誦
棺を閉ざす時にを行います。
(9)起龕諷経
出棺の時に行います。
(10)山頭念誦
故人の成仏を願う「往生咒(おうじょうしゅ)」が唱えられ、鈸(ばつ)や太鼓などを鳴らします。
(11)引導法語
導師によって、故人を浄土へ送り出す引導法語が唱えられます。

焼香~出棺

「観音経」「大悲心陀羅尼」などが唱えられ、その間に焼香が営まれます。焼香終了後、導師は回向文を唱え、鈸(ばつ)や太鼓が打ち鳴らされ葬儀が終了し、棺が火葬場へ向かいます。
(12)焼香
(13)出棺

焼香の回数・作法

焼香とは、仏や故人に対して香を焚いて拝むことを言います。
焼香を抹香(粉末状の香)で行うか、線香で行うかで作法が異なります。

抹香の場合

  1. 焼香台の右前にある抹香を、右手の親指と人差し指及び中指の三本の指でつまみます。数珠を持っている場合は左手にかけます。
  2. 抹香を額の高さまでかかげても、香炉にそのまま落としても構いません。回数は1~3回行います。

線香の場合

  1. 線香を右手に持ち、ろうそくに近付け火をつけます。手に取る線香の本数は1本です。数珠を持っている場合は左手にかけます。
  2. 線香に火がついたら、左手で軽くあおぐか、線香を軽く振って消します。息を吹きかけて消すのはマナー違反です。
  3. そっと線香を香炉に立て、手を合わせます。その際に、他の方があげた線香とぶつからないように離して立てましょう。

臨済宗の式次第

故人が仏の戒を守り、苦しみを乗り越えて浄土に生まれるように、さらに残された方々も共に悟りを成就できるように願うのが臨済宗の式次第の特色です。

お経

よく読まれるお経には、「般若心経(はんにゃしんきょう)」があります。
こちらは大乗仏教の悟りの心髄を説いた経典の一つとされています。
その他に前述した葬儀の流れで紹介した「観音経」「大悲心陀羅尼」「宗門安心章」等があります。

お布施

お布施とは、葬儀や法事法要の時に僧侶へ渡す謝礼の事です。戒名料も含めてお布施としてお渡しする場合もあります。

お布施の相場

お布施は一概にお渡しする額が定まっていません。およそ15万円~50万円の範囲でお布施を包む事が多いようですが、地域やお寺との関係、宗教宗派により金額にかなりの開きがあります。そのため、直接僧侶にお聞きしても問題はありません。

戒名の相場

戒名のランクは、お寺と故人との親交の深さにより決まることになります。お寺の檀家として関係が親密であればあるほど、戒名のお布施も高額になります。
臨済宗の戒名の相場は概ね以下の通りです。

 男性  女性

  1. 院居士・院大姉・・・・100万円~
  2. 居士 ・大姉 ・・・・50万円~80万円
  3. 信士 ・信女 ・・・・30万円~50万円

お布施の渡し方

お布施は直接僧侶に渡します。葬儀式の前に挨拶する際、または葬儀式後にお礼を伝える際に渡しましょう。小さなお盆にお布施をのせたり、「袱紗(ふくさ)※」の上に置いたりして渡します。

※「袱紗(ふくさ)」・・・贈り物の金品などを包むことに使用する方形の布です。

お布施の包み方

お布施を包む袋は、「奉書紙」と「白無地の封筒」の2種類に分かれます。

  1. 奉書紙に包む場合
    奉書紙で包む作法が最も丁寧な形式です。まず、半紙でお札を包み、中包みとします。そして、その中包みを奉書紙(上包み)で包みます。または中袋にお札を入れて、奉書紙で包んでも問題ありません。
    上包みは、慶事の上包みの折り方と同様に、上側の折り返しに下側を被せます。
  2. 白無地の封筒に包む場合
    奉書紙が用意できなければ封筒でも構いません。ただし、白無地の封筒を選びましょう。市販の封筒にはお布施とプリントされている封筒もあります。この場合は、中袋を使用せずに、直接お札を封筒に入れても差し支えありません。
  3. 水引は一般的に不要
    水引はお布施の場合は不要とされていますが、地域によっては使用する風習があります。その場合は、双銀や白黒の水引等を使用します。
  4. お布施の書き方
    お布施を包む場合に、表書きは普通の黒墨で「お布施」記載します。または、何も書かなくてもマナー違反にはあたりません。
    そして、中袋の裏面に左側から住所、氏名を、右側または表面の中心に金額を書きます。
    その際には金額の頭に「金」と書いて、その下に旧字体を用いた漢数字で額を記入します。例えば、金額が10万円の場合は、「壱拾萬圓」と書きます。

鳴り物

鈸(ばつ)や太鼓が葬儀式で打ち鳴らされます。
鈸(ばつ)とは、シンバルのように銅製の一対の円盤状のものを打ち合わせて鳴らす楽器の事です。

仏壇

臨済宗の仏壇の特徴としては、仏壇の中央にご本尊として釈迦牟尼仏を祀ることはほぼ共通しています。
ただし、両脇に飾る絵像は各流派により異なります。

お墓

臨済宗のお墓の特徴としては、墓石の頂部に「円相」とよばれる「○」を刻みます。
墓石に「南無釈迦牟尼仏」と刻む場合もあります。

臨済宗と曹洞宗の違い

臨済宗と曹洞宗も共に禅宗ですが、主に違う点は禅に対する考え方です。
臨済宗の場合は、前述した通り看話禅を行い答えを出していくことで悟りを開いていきます。その答えを検証する方法として坐禅による禅の修業をすることになります。

一方、曹洞宗は、悟りを開く方法として坐禅をするのではなく、坐禅する姿がそのまま悟りであるとしています。

まとめ

臨済宗は、流派も多く葬儀の作法にもそれぞれ違いがあります。
しかし、流派が多くとも葬儀の根本的な精神には、故人を悼み、故人を真心で供養し、極楽浄土へ送りたいと言う、遺族・参列者の思いがあります。その思いに流派の違いはありません。

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