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生前墓(寿陵墓)と相続税対策

カテゴリー お墓

最近、生前墓を考えている方が増えていますが、生前墓を決める前に知っておいた方が良いことがあります。
生前墓はメリットが目立っていますが、実は、注意しておくこともあるからです。

こちらでは、生前墓について、詳しく説明しています。購入前に知っておくことで、トラブルを防ぐことにもなります、ぜひ、参考にしてください。

生前墓とは

「生前墓」とは、字の通り、生きているうちに、お墓を建てることを言い、寿陵墓(じゅりょうぼ)とも言われています。
生前にお墓を建てると、死ぬ準備をするということで早死にする、または縁起が悪いと思われる方もいらっしゃいますが、そういったことはありません。

実は、中国の習慣からきており、「長寿」「子孫繁栄」「家内円満」の3つの果報を招くとも言われています。

仏教的にも、「徳の高い」こととされており、生前墓に刻む戒名が、お祝い事に用いられる朱文字で入れられることも、とても縁起の良いこととされています。

生前墓のメリット

こちらでは、生前墓を建てるメリットについて詳しく説明します。自分のお墓を生前に決める参考にしてください。

1.お墓を建てる場所やデザインを自分で自由に選ぶことができる

生前墓を建てる一番のメリットは、自分のお墓を、自分の好きな場所に、好きな石で、好きなデザインで建てることができるということです。

予算に合わせて、自分の希望に合ったお墓を建てることができます。

2.時間をかけてお墓を選ぶことができる

亡くなってからお墓を探すことになった場合、四十九日の納骨に合わせて、慌てて探すことになることもあり、生前に自分が希望したお墓に入れないこともあります。
しかし、生前であれば、時間的な制限がなく、じっくり選ぶことができます。

3.遺族への負担を軽減することができる

自分が亡くなってからお墓を建てることになった場合、お墓を購入するための金銭的、時間的な負担を、遺族にかけることになります。
しかし、生前にお墓を建てていることで、遺族への金銭的、時間的負担を軽減することができます。

4.相続税の節税対策ができる

生前墓を建てることで、相続税の減税対策ができます。
詳細は、「生前墓による相続税対策」に詳しく説明をしていますので、ご参照ください。

生前墓購入の注意点

生前墓のメリットはお伝えしましたが、実は、メリットばかりではありません。
生前墓を購入する前に必要な注意点もありますので、こちらで詳しく説明します。

これは、自分だけでなく、遺族の方にとってもとても大切なことになりますので、生前墓購入の検討材料としてお役立てください。

1.生前墓を購入した後に、より良いお墓を見つけてしまう

墓地(霊園)は、どんどん新しく整備されています。
結果、生前墓を購入した後に、もっと自分の条件に合った墓地(霊園)が見つかることがあります。

その場合、場所を変えたり、お墓の建て直しをしたくなりますが、場所を移したり、お墓の建て直しを行うと、手続きやお金が必要となってきます。
これは、新しく決めた場所に対してだけではなく、移動元の生前墓に対しても発生しますので、生前墓を建てる際には、十分に検討して決めることがとても大切です。

2.生前墓を受け入れていない場合がある

墓地(霊園)によっては、生前墓を認めていないところがあります。

特に公営墓地の場合、遺骨が手元にあることを条件としていることが多くあります。自宅の近くに気に入った霊園を見つけた場合でも、条件を満たしていない場合、候補地から外すことになります。自分の条件に合った墓地が見つかった場合、生前墓を建てることが可能か、必ず、確認をしておくことが必要です。

3.墓地(霊園)の規則に注意しましょう

墓地(霊園)によっては、使用規則で指定年数以内に墓石を建立することが条件となっているところが多くあります。
墓石を建てるために必要な平均日数である、1〜2ヶ月も考慮に入れる必要がありますので、事前に使用規則を確認し、計画的に墓石を建立する必要があります。

4.維持費が発生します

生前墓に遺骨は入っていませんが、購入した時から、管理費やお掃除などのメンテナンス、お布施などの費用が発生します。
納骨前から、自分の墓を自分で維持するということになりますので、人によっては手間もしくは支出が負担と感じることがありますので、お墓を建てる時期も考慮の一つに入れておく必要があります。

5.お墓を引き継ぐ人に相談しましょう

お墓を引き継ぐ人に、事前に相談をしましょう。
自分が亡くなった後、管理費の支払い、お墓のメンテナンス(お掃除や墓石が壊れた際の復旧など)、お布施の支払いなどは、遺族(主に喪主)が引き受けることになります。

お墓を継承する場合によっては、場所や金銭的理由から、場所を移す(改葬)することになり、
結果的に経済的、時間的負担をかけてしますことになりますので、生前墓を購入する際には、事前にお墓を引き継ぐ人と相談することが大切です。

生前墓による相続税対策

生前墓を建てる最大のメリットである、相続税について詳しく説明します。
相続税とは、一定以上の財産を持っている人が亡くなった場合に、その財産を引き継ぐ家族に課せられる税金のことを言います。
相続税の算出には、貯金などの現金、有形財産と言われている不動産や有価証券、宝石、絵画なども含まれます。

しかし、例外として以下のものに対しては非課税となります。また、お墓に関しては、所有権ではなく、使用権となるため、固定資産税や不動産取得税もかかりません。

  • 墓所、墓石、仏壇、香典など
  • 国や地方公共団体、特定の公益法人に寄付した財産
  • 死亡退職金のうちの一部(500万円×法定相続人の数)
  • 生命保険金のうちの一部(500万円×法定相続人の数)

お墓を建てるために現金を残しておいた場合は、相続税がかかりますが、既にお墓を購入していた場合は、非課税となります。

生前墓に関するよくある質問

Q1.生前墓に開眼法要は必要ですか?

通常、墓石を建て、最初に行うことは、墓石に魂を入れる「入魂式」です。なぜなら、魂を入れない墓石はただの石にすぎないからです。
生前墓の場合も、墓前で、お坊さんに開眼(入魂)の読経を唱えてもらい、魂を迎え入れることが必要です。

Q2.納骨していなくてもお布施は必要ですか?

納骨をしていない場合でも、お墓を建立したことでお布施は必要となります。事前に、お布施を含め、毎月もしくは年単位でかかる費用を確認しておくと良いでしょう。

Q3.お墓を建てることを目的として相続した財産に対して、相続税はかかりますか?

財産として引き継いだものに対しては、すべて相続税がかかります。引き継いだ財産でお墓を購入する場合でも、相続税がかかりますので、非課税にするためには、事前にお墓を購入しておく必要があります。

まとめ

生前墓について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
最近は、生前墓を求めてツアーなども組まれて、参加する方も増えてきていますが、メリットがある反面、気をつけた方が良いこともありますので、事前に情報を集め、納得した上で購入することがとても大切になります。
なお、税金の問題に関しては、分からないことがある場合は、必ず専門の方や税務署にご相談をしましょう。

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