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社会死の状態と警察や救急隊の判定について

女性

通常、死亡診断は医師によってなされます。医師以外の誰にもその人が生きているのか、死んでいるのかの判断を下すことはできないからです。
一方で、「社会死」と言われる状態があります。一般的にはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、社会死と判断された場合は救急車を呼んでも、緊急搬送されることはありません。
そこで、本記事では社会死が一体どういう状態のことを言うのか解説していきます。
家族が社会死と判断されて延命装置等がとられなかったときに、少しでも冷静な対応ができるように社会死について知っておいてください。

社会死とは?

社会死とは、医師が判断を下すまでもなく、明らかに死亡しているのが分かる蘇生不可能な状態のことを言います。社会死亡とは言わず単に社会死と呼びます。

例えば、何らかの特別な事情によってミイラ化または白骨化している状態や、頭部の損傷が激しい、胴体が切り離されているといった状態のことです。

社会死は通常であれば119番通報によって派遣された救急隊員が判断することになりますが、このような状態であれば救急隊員ではなくとも明らかに死亡していることが分かります。
しかし社会死と認定されるための要件にはそれ以外のものもあります。

社会死の状態とされる時の7つの判断基準

社会死と判断される要件には次の7項目の判断基準があります。

  • 痛みや刺激に対して全く反応がない
  • 呼吸が全く感じられない
  • 脈拍が全く蝕知できない
  • 体温の低下が著しく冷感がある
  • 瞳孔が散大している
  • 死後硬直がみられる
  • 死斑が認められる

上記のような7つの要件全てが当てはまる場合において、社会死と判断することができます。

救急隊員が社会死と判断した場合、延命措置や病院への緊急搬送を行うことはありません。しかし、過去には社会死と誤判断されたケースもあるようです。

2018年6月にも大阪で自宅で倒れた男性が社会死と誤判断され緊急搬送されませんでしたが、警察が検証している際に生存が確認され改めて緊急搬送されたことがありました。
社会死と判断するためには7項目の判断基準に従い、十分に注意して判定する必要があります。

事故死体における警察や救急隊の判定について

棺

交通事故により救急車が出動する際に「852」などの隠語が使用されることがあります。「852」とは事故による負傷した要救護者がすでに社会死の状態が予想されるということです。
これは東京消防庁での隠語で、その他の消防庁ではまた別の独自の隠語があります。

警察のなかでも社会死がどういったものか分からない警察官もいるようで、救急隊員が社会死と判断した要救護者を警察官が緊急搬送するように命令するなど、社会死の理解がないためにもめることがあるようです。
また交通事故による死亡では警察としても検視を行わなければならないため、対応に苦慮している側面もあるのかもしれません。

病院へ搬送されて医師による死亡の診断があれば、家族としても煩雑な手続きが増えないため助かる面もあるようです。

社会死の判定に重要な死斑

社会死の判定は7項目の判断基準に従って行います。そのなかでも死斑が見られるのかについてはとても重要です。
一見しただけではそれが死斑なのか、打撲などによる痣なのか判断することはできないからです。

死斑だと判断するためには、死斑が現れている部位を圧迫する必要があります。圧迫しても痣が消えなかった場合それは死斑だと判断することができるのです。

まとめ

社会死とは医師が診断するまでもなく明らかに死んでいるの分かる状態のことを言います。
救急隊員が7項目の判断基準に従って社会死の判定を行いますが、自宅で倒れていた家族のために救急車を呼んだにもかかわらず、何の延命措置もとられず病院へ緊急搬送されることもなければ家族としては辛いものがあります。
医師による死亡診断がされていない状態では例え事件性がなくとも変死扱いとなり、その後警察が現場検証を行うため心労はさらに増えてしまうでしょう。
救急隊員としても社会死と判断したとはいえ、家族の心情を思うと忸怩たる思いがあるようです。

いつ自分の大切な人が社会死と判断されるような状況になるのか分かりません。
もしその日が訪れたとしても救急隊員を過度に責めるようなことがないように、社会死について覚えておいてください。

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