[投稿日]2017年06月27日 [最終更新日]2018年11月02日
訃報を受け、通夜の開始時間に間に合いそうもないということがあるかと思います。
通夜と葬式があるけど仕事で遅刻してしまう、葬式に遅刻してしまうなど、通夜に遅刻してしまうときは、葬式のマナーとしてどうすることが最適なのでしょうか。
地域や宗教・宗派のしきたりによって違いがある場合もありますが、ここでは一般的な通夜に遅刻する場合のマナーについて説明します。
目次
最近では、通夜と葬式を一緒に行う1日葬や家族葬というのも増えています。
葬儀や告別式に遅刻というのは気が引けるものですが、急なご不幸でも参列したい間柄なのに、どうしても通夜に間に合わない…、葬式に仕事で遅刻する…、という場合がないとは言い切れません。
そんな時にどうしたらよいのでしょうか?
結論からお伝えしますと、遅れそうな場合でも、通夜への遅刻が30分から1時間程度であれば、あきらめず参列しましょう。
告別式や葬儀の時間に遅刻するのは基本的にはないことが普通ですが、「通夜は遅れてでも駆けつけるのがマナー」です。
ご遺族の方にしてみれば、たとえ遅刻してしまったとしても、忙しい中、故人のために駆けつけてくれたということはとてもありがたいことです。
通夜の開始時間は午後6~7時が一般的です。
このため、通夜が平日の場合は、仕事終わりにそのまま駆け付ける方も多くおられますし、仕事の都合上、葬儀に間に合わないという場合も少なくないと思います。
ご遺族が会場や部屋を借りている時間の関係もありますので、何時まで弔問が可能かに関しては、通夜が斎場で開かれている場合は、斎場に問い合わせると良いでしょう。
もし、借りている時間を過ぎてしまうと斎場自体に入ることができなくなってしまいますので、注意が必要です。また、キリスト教の場合は、通夜の儀式が終わってしまうと、誰もいなくなってしまいます。
通夜が終わった後も親族などが食事やお茶などを頂いている時間は約1時間から1時間30分程度が一般的です。 なお、遅れた際には、遅れたことに対してのお詫びを伝えることを忘れないようにしましょう。
通夜への弔問は、故人との関係性(友人、会社の上司、同僚等)によっても変わりますが、一般的には、親族や親しい間柄、もしくは会社関係の場合に伺います。
故人との関係性を考えると、遅くなっても弔問したいという気持ちが強いケースが多いとは思いますが、遅過ぎる時間の弔問は避けることをお勧めします。
遅い時間と一言に言っても通夜の時間によって異なります。
親族でない場合は、18時から19時が開始の時間の場合、20時くらいまでは通夜ぶるまいしていることが多いですが、到着するのが20時以降になる場合、故人や遺族との関係が深いのであれば遅れることを事前に連絡して参列するのが良いでしょう。
なお、親族の場合は、事前に遅れる旨を連絡し、時間を問わず駆けつけることをお勧めします。通夜の場合、親族として翌日の葬儀、告別式の打ち合わせや準備があるためです。また、地域のしきたりで失礼にならない場合やご遺族の方々が待たれていることがあります。その場合は、事前に連絡を入れ、確認をすることで時間外の弔問も失礼にはあたりませんので、ぜひ、通夜に行かれてください。
遅刻した際でも、まずは受付に寄りましょう。
受付が終わっていた場合には、周辺にいる葬儀社(葬儀屋)の係りの方やお世話役の方を見つけ、式に間に合わなかったことをお詫びしつつ、お焼香をさせて頂きたい旨をお伝えしましょう。
また、通夜に遅刻した理由は、仕事や個人的な事情など様々ですが、遅れた諸事情を詳しく説明する必要はありません。
中に入ったら、改めて喪主やご遺族の方がに遅れた旨のお詫びとお焼香をさせて頂くことをお伝えしましょう。
中には一礼して入り、ご遺族の方々の前でも一礼して挨拶をすると良いでしょう。
喪主やご遺族の方々への挨拶の文例を以下に書きますので、参考にしてください。
上記のように、遅れたことへのお詫びを伝えた後、焼香をした旨を伝えます。
遅れながらも、時間を作って駆けつけてくれた気持ちはご遺族に伝わります。
そして、きっと故人にも、あなたのその想いと行動は伝わることでしょう。
通夜は気持ちを伝えることが大切なのです。
通夜に遅れるときは香典をどのタイミングで渡すか、下記で説明します。
通夜に遅刻した場合でも、受付がまだ開いている場合は、受付に寄ってから中に入りましょう。
受付では、帳簿に名前、住所を記帳し、香典をお渡しします。
また、香典に包む金額は故人とのお付き合いの深さによって金額が異なります。
一般的に、仕事の関係者や知人・友人であれば5,000円~1万円、祖父母やその他の親戚は1万~3万円が目安となりますが、近親者や親しい友人は大目にします。
なお、以前までは香典に新札は使わないと言われていましたが、最近では新札を使ってもかまいません。
既に受付が終わっている場合は、葬儀(葬式)もしくは告別式でお渡しすることが一般的です。
また、受付が終わっている場合に、葬儀社の係りの方など人が残っていることはありますが、受付が終わっている場合は、香典トラブルを避けるためにも、通夜でのお渡しは控えることをお勧めします。
お金が関わることですので、くれぐれもトラブルになる行動は控えるようにしてください。
もし、通夜の席で香典をお渡しできなかった上に、葬儀・告別式に出席できず香典を渡す機会がない場合は、後日、改めて喪主の方のご自宅に伺うか、郵送で送りましょう。
郵送で香典を送る場合は、香典を不祝儀袋に入れて現金書留にし、喪主あてに送ります。
不祝儀袋は水引が印刷されたもので問題ありません。
簡単なお悔やみと弔問できなかったお詫びの手紙を同封します。
また、弔意を伝える電報の弔電を送っても良いです。ただし、取り込み中のご遺族に直接電話を掛けるのはマナー違反ですので控えるようにしてください。後日、ご自宅に伺う場合は、事前にご遺族の都合を確認してから訪問しましょう。
通夜に遅刻に関しての疑問や質問を下記にまとめました。 一般的な回答となりますが、参考にしてください。
A.お通夜で行われている時間内であれば行かれることをお勧めします。斎場でお通夜を行なっている場合は、僧侶(坊さん)の読経〜お焼香〜通夜ぶるまいの順番で執り行われており、時間が決まっています。ご自宅の場合は、遅れて伺う旨を連絡し、弔問するようにしましょう。親族でない場合は、21時〜22時以降の弔問は、ご遺族の方々への配慮として、避けた方が良いでしょう。
A.基本的には、僧侶(坊さん)の読経が終わるまでは外で待ち、お焼香が始まってからお焼香の列に並ぶようにしましょう。斎場で執り行われている場合は、係りの方の案内に従いましょう。ご自宅の場合は、葬儀社(葬儀屋)の係りの方もしくはお世話をして下さっている方の案内に従いましょう。
A.通夜があることが、日程的に分かっていれば喪服で参列するのが基本です。
仕事などでやむを得ず遅れる場合は、喪服でなくても、黒っぽい服装や作業着など派手な格好でなければ問題ありません。
A.一般的に、通夜の始まる時間は18時~19時となり、通夜約1時間、通夜ぶるまい約1時間が目安ですので、大体20時までであれば弔問できます。また、故人やご遺族との関係が深い方は22時までであれば弔問できます。いずれにしても通夜に遅れる場合は、事前に連絡をし、弔問に伺えるか確認をしましょう。なお、葬祭場で執り行っている場合、一定の時間を過ぎると会館自体が閉まってしまう場合もあります。
A.基本的に連絡は不要ですが、通夜に遅れる場合は、事前に連絡をとり訪問してもよいか確認をすることをお勧めします。また、ご自宅の場合も喪主の方をはじめ、ご親族の方々も着替えを済まされ、弔問客をお迎えすることができない状態の場合があります。
A.遅刻はしない方が良いですが、通夜は突然のことでもありますので、遅刻自体は必ずしもマナー違反とはなりません。故人を偲ぶ気持ちをご遺族の方にお伝えすることが大切です。
香典も通夜でお渡しできない場合は、葬儀(葬式)、もしくは告別式でお渡しすれば問題ありません。
もし、葬儀(葬式)や告別式に出席できない場合は、後日、訪問するか郵送にすると良いでしょう。
A.役所への届出や許可などは特に必要はありません。仏教の場合は、正式には数珠を持参するのがマナーです。しかし、突然のことで、数珠を持参できなくてもお焼香はできます。心を込めて手を合わせれば大丈夫です。なお、数珠の貸し借りは厳禁ですので、持参できなかったからといって人から借りることはしないようにしましょう。数珠には持ち主の念が宿る言われている上、本来はお守りとして常に持ち歩くものとされています。数珠の本来の意味を考えると、忘れたからといって、人から借りることは避けましょう。また、作法として、数珠は合掌する時以外は左手で持ちましょう。
A.30分くらいまでの遅刻であれば、まだ焼香は終わっていないと思いますので、できるだけ早く駆けつけるようにしましょう。また、1時間以上遅れてしまった場合は、進行上、僧侶の読経や参列者焼香はあらかた終っていることもあります。その場合でも、ご遺族の方たちは残っているはずですので、お悔やみの気持ちと、時間に遅れたお詫びを伝えて、焼香させていただきましょう。
A.有休をとり、お通夜にも葬儀にも遅れずにご会葬するという気持ちは、ご遺族様たちに対する「礼」であるとされていますが、遅れてはいけないという決まりはありませんので、通夜に遅れるのが親族の場合でも、葬式に仕事で遅刻する場合でも、やむを得ない事情があるときは仕方ありません。何よりも、通夜に遅刻するのが親族の場合「遅れて申し訳ありません」という気持ちが大切です。
一般的な通夜の流れは、僧侶の読経〜お焼香〜通夜ぶるまいとなります。
30分程度の遅れなら焼香に間に合います。
どうしても遅刻してしまう場合は、僧侶の読経の間は入室せず、読経が終わり、お焼香が始まってから入室します。
そして、受付の人に案内してもらい、最後列に座り、焼香が始まったら参列された方々と一緒にお焼香させていただきましょう。
通夜とは、故人を偲ぶために執り行われるものです。
遅刻はマナー違反にはなりませんので、できる限り出席するようにしてください故人への思いをご遺族の方々にお伝えするためにも、遅刻をしても出席することをお勧めします。
基本的に通夜が執り行われている時間内の遅刻連絡は不要です。
通夜が始まると、関係者は参列と弔問客の対応に忙しくなるためです。
折角連絡をしても、葬祭場の場合、自宅の場合どちらの場合も喪主やご遺族の方への連絡は式が終わってからとなる可能性が高いためです。
通夜の日は、ご遺族にとっても忙しいため、遺族に直接電話を入れることはマナー違反です。
もし、斎場に連絡を入れていたにも関わらず、ご遺族の方々にその旨が伝わっていなかった場合でも、遺族は余裕がないことも多いため決して腹を立てないようにしましょう。
なお、どうしても連絡をしたい場合は、マナーとしても、通夜の最中ではなく、始まる前に連絡するようにしましょう。
通夜が始まる前ですと、係の方からご遺族の方にも伝わりやすいです。
時間によってはご遺族の予定にも影響を与えてしまい、迷惑になることもあります。
到着時間が大幅に遅れる場合や通夜の後になる場合には、通夜の最中であっても斎場に連絡をいれて、到着予定時間をお伝えし、弔問に伺っても支障がないか確認をしましょう。
通夜ぶるまいとは、弔問に対するお礼とお清め、個人の供養のために設けられており、ご遺族と弔問客が、故人の思い出話などをしながら食事をする場、いわゆる「故人を偲ぶ会」です。
以前は、通夜のお手伝いや対応で忙しくして、お腹が空いているお手伝い頂いた方やご遺族の方に、少しでもお腹に入れられるようおにぎりやお茶を振る舞うことを「通夜ぶるまい」と呼んでいましたが、現在は、弔問に来てくださった方々全員に振る舞うのが一般的となっています。
通夜ぶるまいに誘われたときは、たとえ通夜に遅刻していても「受けるのが礼儀」です。誘われたときは遠慮せずに席につき、一口でも箸をつけるようにしてください。
訃報は突然受ける事も多いものなので、仕事や予定を繰り合わせても、日時や距離によっては、遅刻してしまうことも無くはありません。
しかし、このページで紹介したように、「通夜は遅れてでも駆けつけるのがマナー」です。
つまり、何よりも大切なことは、通夜は故人を偲び、別れを惜しむために参列するものだということです。
通夜は急なことなので、通夜の遅刻は決してマナー違反とはなりません。
ただ、気をつけておくこととしては、伺う時間によっては、ご遺族の方々に負担をかけてしまうということです。
通夜が執り行われている場所によっても異なりますが、ご遺族への心遣いを忘れず、弔問することをお勧めします。